ジンバブエ政府がゴールドで裏打ちされたデジタル通貨を導入

 


ジンバブエが金で裏打ちされたデジタル通貨を導入

bloomberg.com 2023/04/23

Zimbabwe to Introduce Gold-Backed Digital Currency: Sunday Mail

ジンバブエは、ドルに対する継続的な下落から現地単位を安定させることを目的とした、金 (ゴールド)に裏打ちされたデジタル通貨を間もなく導入する予定であると、ジンバブエ国営のサンデーメールは、中央銀行のジョン・マングディア総裁を引用して報じた。

これにより、少額のジンバブエドルを保有している人たちは、お金をデジタルトークンと交換して価値を保存し、通貨のボラティリティをヘッジできるようになると報告書は述べている。

トークンは、少額の通貨を持っている人たちがゴールドユニットを購入できるようにするのに役立ち、「誰も置き去りにしないようにする」とマングディア氏は語った。

昨年、ジンバブエは、過剰な流動性を一掃し、地元のユニットを安定させるために、金貨を導入した。公式には、現地通貨はドルに対して、1,000.4ジンバブエドルで取引されてあるが、首都の路上では、1,750ジンバブエドルで取引されいる。

マングディア氏は、現在の為替レートの変動は、3月にたばこオークション・シーズンが始まったときの市場での外貨供給の増加に対する期待によるものであるとサンデーメールは報じた。

現在までに、オークション・シーズンの開始以来、ジンバブエは 3億700 万ドル (約 4100億円)相当のタバコ 54.9キロを輸出している。昨年の同じ時期に、2億9,550 万ドルに相当する 5,700万キログラムを出荷した。 (※ なんか出荷数の数値がおかしいですが、原文ママです)

ジンバブエは 2009年に自国通貨を廃止し、ハイパーインフレにより自国の通貨が価値を失った後、主に米ドルに置き換えた。ジンバブエドルは停滞した経済を復活させるために 2019年に再導入されたが、政府は 6月にドルの法定通貨を再び作ることを決定し、横行する価格上昇を抑えようとした。