カナダのエコノミスト:「不況は2024年や2025年ではなく、今年起きます」

 


カナダ人は不況に直面している:デービッド・ローゼンバーグ氏

Bloomberg 2023/03/10

Canadians are staring a recession in the face: David Rosenberg

カナダ銀行と米国連邦準備制度理事会 (FRB) が金融政策の引き締めを追求している積極的な利上げは、北米経済全体にまだ反映されていないとエコノミストのデビッド・ローゼンバーグ氏は警告した。

カナダ銀行は今のところ利上げを一時停止するかもしれないが、アメリカでは、連邦準備制度は利上げを維持すると予想される。

カナダとアメリカの両中央銀行がインフレ目標の 2%を追求してきたスピードと規模は、専門家たちの間で景気後退の懸念の中心にあった。

ローゼンバーグ氏は、製造業と住宅部門の両方の衰退が経済的懸念の主な原因であると指摘し、金利の上昇が信用主導の経済に必然的にもたらす影響についても警告した。

「これはタイミングの問題ですが、景気後退が目の前に迫っています」と彼は付け加えた。

時期については、ローゼンバーグ氏は、経済への影響は遅かれ早かれ来るだろうと断言している。

「カナダの不況がすぐそこにあることを知っておいてください。それは 2024年や 2025年の話ではなく、今年起こるでしょう」と彼は言った。

ローゼンバーグ氏は、この状況を乗り切ろうとしている投資家たちに対して、経済が景気後退で 70%に減少するか、FRB が 70%で金利サイクルを緩和するまで、株式市場には参加しないようにアドパイスした。

景気後退がもたらす経済的苦痛にもかかわらず、ローゼンバーグ氏は、状況は一時的であると同時に循環的でもあるという現実を指摘した。