ヘッジファンドのポジション解消が続いていることについては、エド・ダウドさんがふれていました。こちらに書いています。
また、ダウドさんは、昨日(3月12日)の米SP500の値動きに対して、「不吉な予兆だ」と述べていました。
具体的にはともかく、今後の何らかを示唆しているのかもしれません。
ヘッジファンドが数年ぶりのペースで株式を売却している
Unusual Whales 2025/03/13
Hedge funds are selling stocks at a pace not seen in years
ヘッジファンドは市場が下落する中、2年以上見られたことのないペースで株式を売却している
ゴールドマン・サックスが 3月10日に発表した報告書によると、ヘッジファンドは 3月7日に個別株のポジションを 2年以上見られたことの速いペースで解消し、一部のリスク回避の動きは、パンデミックの最中にファンドマネジャーが市場へのエクスポージャーを減らすために慌てた 2020年3月の大量売却に類似しているという。
ヘッジファンドはリスク削減に躍起になっている
ゴールドマン・サックスによると、ファンドが主要な集中取引を解消する大規模なリスク回避の動きは 2020年3月を彷彿とさせると指摘した。
さらに、個人投資家が煽ったミーム株熱狂の最中にヘッジファンドが空売りポジションのカバーを余儀なくされた 2021年1月も比較対象として挙げられた。
記録的なレバレッジを持つヘッジファンドはさらなる解消リスクに直面している
これらのヘッジファンドの解消は、業界のレバレッジが記録的な水準にある時に行われている。
ゴールドマン・サックスの別の報告書によると、ヘッジファンドの株式ポジションのレバレッジは帳簿価格の 2.9倍で、過去 5年間で最高となっている。
一部の投資家はロイターに対し、高レバレッジファンドが今後数日間リスク回避を続け、市場の回復が遅れる可能性があると懸念していると語った。
ヘッジファンドはロングポジションとショートポジションの両方を解消したが、特にゴールドマン・サックスが「混雑した取引」と特定した、つまり多くの投資家が広く保有していたポジションが解消された。