アメリカで7番目の規模の銀行が突然38支店を閉鎖





数千の支店を持つ大手銀行が突然38支店を閉鎖し不安を呼ぶ

dailymail.co.uk 2025/03/13

Major bank with thousands of locations sparks fears after abruptly closing 38 branches

アメリカで7番目に大きい銀行である TD銀行は、マネーロンダリング対策の不備に関連した巨額の罰金に引き続き動揺しており、38支店を閉鎖することになる。

TD銀行は、6月5日に 10州の支店を閉鎖する旨の通知を通貨監督庁(OCC)に提出した。

フィラデルフィア・ビジネス・ジャーナル紙によると、閉鎖されるのはニュージャージー州とマサチューセッツ州で各 6軒、ニューヨーク州で 5軒、ニューハンプシャー州とメイン州で 4軒、ペンシルベニア州とフロリダ州で 3軒となる。

TD銀行は米国全土に約 1,100支店を展開しており、コネチカット州、バージニア州、サウスカロライナ州でそれぞれ 2支店、ワシントンDCで 1支店を閉鎖する予定だ。

同時に、米国全土で銀行が支店を閉鎖し、地域社会が重要なサービスを受けられなくなる事態も発生している。

専門家たちは、2025年は銀行の支店閉鎖の面で過去最悪の年になる可能性があると警告している。

フィラデルフィア・ビジネス・ジャーナル紙によると、支店数で 7位、運用資産で 10位の TD銀行は、支店閉鎖により支店従業員の一部が解雇される可能性があると述べた。

同銀行は、マネーロンダリング対策の順守努力に関する調査が 10月に 32億ドル (約 4700億円)の罰金で終了して以来、コスト削減モードに入っている。

アメリカの銀行は 1月12日から 2月6日の間に 107の支店を閉鎖する通告を提出しており、専門家たちは 2025年が閉鎖にとって過去最悪の年になる可能性があると警告している。

昨年、アメリカの銀行は合計 1,043支店を閉鎖した。

セルフ・ファイナンシャルの調査によると、この大惨事は 2025年に加速し、年末までにさらに銀行の支店数が 4.11%減少する見通しだ。




プーチン大統領、米国の停戦提案を支持するも合意せず

ロシアのプラウダは、同じ日に、「プーチン大統領は、30日間の停戦のニュアンスについて語ったが、その実施はほぼ不可能だ」という記事をリリースしていましたが、これが基本的なロシア国民の考え方だと思われます。

現状の条件で、プーチン大統領が停戦に合意する可能性は、ほとんどないと思われます。





プーチン大統領はウクライナとの30日間の停戦の考えを支持したが、いくつかの問題点を指摘した

RT 2025/03/13

«Есть нюансы»: Путин поддержал идею о 30-дневном перемирии с Украиной, но обозначил ряд проблемных вопросов

ロシアはウクライナ紛争の平和的解決に向けた取り組みを支持しているが、その実施に関わる多くの問題については入念な調査と真剣な議論が必要だ。

ウラジーミル・プーチン大統領は、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領との交渉後の記者会見でこの立場を説明した。

「我々は軍事行動を停止するという提案に同意するが、この停止が長期的な平和につながり、この危機の当初の原因を排除するようなものであるべきだという立場から出発する」とロシア大統領は強調した。

「ウクライナ側が少なくとも 30日間の停戦を達成することは非常に良いことだと私は思う。我々は賛成だが、いくつか微妙な点がある。」

特にプーチン氏は、ウクライナ政権とその西側支援国が、協議中の 30日間の停戦をどのように利用できるのか疑問に思い、次のにように語った。

「この30日間はどのように使われるのだろうか? ウクライナで強制的な動員を継続できるようにするためだろうか? そこに武器を供給できるようにするためだろうか? 新しく動員された部隊が訓練を受けられるようにするためだろうか? それとも、何も行われないのだろうか?」

「すると、制御と検証の問題はどのように解決されるのかという疑問が生じる。このようなことが起こらないことを、どうすれば保証できるのだろうか? 制御はどのように組織化されるのか?

「これが常識レベルで皆さんに明らかであることを願っている これらはすべて深刻な問題だ」

ウラジミール・プーチン大統領はまた、戦闘停止の命令を誰が出すのか、またその命令にはどのくらいかかるのかについても質問した。

「想像できるだろうか、ほぼ 2000キロ(接触線)だ。 2000キロの距離に及ぶ停戦合意に誰がどこで違反したのかを誰が判断するのだろうか? この協定違反の責任は誰が負うことになるのだろうか?」

「これらはすべて、双方からの入念な調査を必要とする質問だ。したがって、その考え自体は正しいので、私たちはそれ(停戦)を確実に支持する。しかし、議論する必要がある問題がある」

プーチン大統領は、モスクワはウクライナ紛争を平和的手段で終わらせるという考えを支持するが、ドナルド・トランプ氏を含むアメリカのパートナーとも議論する必要があるとも付け加えた。




トランプ氏のEUのアルコール輸入への200%の関税に対してフランスは報復を表明

泥沼…。





トランプ大統領がEUのアルコール輸入に200%の関税を課すと脅してもフランスは「脅しには屈しない」

zerohedge.com 2025/03/13

トランプ大統領は、ヨーロッパ産のワイン、シャンパン、その他のアルコール飲料に 200%の関税を課すと警告した。

これは、米国と EU の間で醸成されつつある貿易戦争の最新の激化だ。

トランプ大統領は 3月13日のソーシャルメディアへの投稿で、EU が 12日に発効したトランプ大統領の鉄鋼・アルミニウム関税への報復措置として導入された米国産ウイスキーへの課税を撤廃しない場合は、輸入関税の導入を進めるとして以下のように述べた。

世界で最も敵対的で乱暴な課税・関税当局の一つであり、米国を利用することだけを目的として設立された 欧州連合が、ウイスキーに 50%という厄介な関税を課した。

この関税が直ちに撤廃されなければ、米国はまもなくフランスおよびその他の EU 加盟国から出荷されるすべてのワイン、シャンパン、アルコール製品に 200%の関税を課すことになる。

これは米国のワインやシャンパン業界にとって素晴らしいことだ。

米国へのアルコール類の最大の輸出国であるフランスは、同国のローラン・サン・マルタン貿易相が、フランスはトランプ大統領の関税脅しに屈せず、自国の産業を「常に保護する」と述べたことを受けて、直ちに反応した。

サン・マルタン貿易相は、トランプ大統領は「自ら仕掛けた貿易戦争を激化させている」と述べ、フランスは「欧州委員会やパートナーとともに報復する決意だ」と付け加えた。

トランプ大統領のこの批判は、EU 首脳らが、米国が最大 260億ユーロ(約 4兆2000億円)相当の鉄鋼、アルミニウム、関連製品に 25%の関税を課したことへの対応を発表した翌日に行われた。

EU はまた、4月中旬までに 25%の関税が課される農産物および工業製品の追加リストを採択することを目指し、加盟国との協議を直ちに開始する。27カ国からなるEUは、米国に対して 2波で対応する計画だ。

・まず、ハーレーダビッドソンのオートバイやケンタッキーのバーボンを含む米国製品に最大 50%の関税を課し、4月1日に発効する。

・2つ目は、共和党の選挙区にとって重要な農産物や工業製品を標的とする一連の措置が 4月中旬に予定されている。

「蒸留酒業界が引き続き減速に直面している時期に、こうした衰弱させる関税を再び課すことは、成長をさらに抑制し、全米各州の蒸留酒製造業者や農家に悪影響を及ぼすだろう」と、ワシントンに本拠を置くアメリカ蒸留酒協議会の最高経営責任者、クリス・スウォンジャー氏は 3月12日の声明で述べた。




土星で新しい衛星が128個発見され、木星を抜いて太陽系の衛星数トップに





天文学者たちが、土星を周回する新たな衛星128個を発見

Guardian 2025/03/11

Astronomers discover 128 new moons orbiting Saturn

土星には現在274個の衛星があり、太陽系の他のすべての惑星の合計のほぼ2倍に相当する。

天文学者たちは土星を周回する新たな衛星を 128個発見した。

これにより土星は太陽系の惑星の衛星数で圧倒的なリードを得た。

最近まで「衛星の王」の座は木星が握っていたが、土星には現在、合計 274個の衛星があり、他のすべての惑星の合計のほぼ 2倍だ。

この発見を行ったチームは、以前にカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡を使用して 62個の土星の衛星を特定しており、さらに衛星が存在するというかすかな兆候が見られたことから、2023年にさらなる観測を行った。

「予想通り、128個の新しい衛星を発見しました」と、台湾の台湾科学院天文学・天体物理学研究所の主任研究者のエドワード・アシュトン博士は語った。

「私たちの予測では、木星(の衛星の数)が追いつくことは決してないと思います」

現時点で、軌道が確認されている木星の衛星は 95個だ。

今回の土星についての新しい衛星の発見は、今週、国際天文学連合によって認定され、今のところ、数字と文字の羅列が割り当てられているが、最終的には、土星の衛星の慣例に従い、ガリア、ノルウェー、カナダのイヌイットの神々に基づいた名前が付けられる予定だ。




ニューヨーク市場の金先物価格が史上初の3000ドルを突破





金の先物価格、NY市場で史上初の3000ドル突破…トランプ関税に警戒感

読売新聞 2025/03/14

13日のニューヨーク市場で、金の先物価格(中心限月)が史上初めて1トロイ・オンスあたり3000ドル(約31グラムあたり約44万円)を超えた。トランプ米大統領の関税政策による景気減速への懸念などを背景に、この1年で約4割高騰した。「安全資産」として知られる金の高騰は、投資家の先行きへの不安を反映している。

13日の取引で、金価格は一時、前日比2%高の1トロイ・オンスあたり3001・50ドルまで上昇した。

トランプ氏は12日、輸入される鉄鋼やアルミニウム製品に追加関税を課した。13日には、欧州産のワインやシャンパンなどのアルコール飲料に200%の関税を課す方針も明らかにした。

輸入品の値上がりによってインフレ(物価上昇)が再燃し、景気が後退するとの懸念が強まっており、株式などを売って金を買う動きが広がった。

景気の下支えのため、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを進めるとの観測があることも、利息を生まない金の魅力を相対的に高めている。トランプ氏がいずれ金に関税を課すとの思惑も高騰の一因だ。

また、トランプ政権は欧州への安全保障支援を縮小する方針だ。欧州などでの地政学的リスクの高まりが意識され、金が買われやすい状況となっている。




二十代によく聴いていた曲(25) – YBO2 – ドグラ・マグラ (1986年)

(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。

YBO2 – Doglamagla (1986)

知り合いの方との交流の中で「結婚式の花嫁登場の時に北村昌士さんの曲を使いました」という言葉を最近聞きました。

むかしからのお知り合いではなく、ここ 10年くらいのお知り合いの方ですが、

「どんな曲の選択してんですか」

と思わず言いつつも、突然、「そういえば、20代の時によく聴いていたなあ」と思い出したのです。

北村昌士さんというのは、YBO2 (イボイボ)というバンドの主催者で、そして、当時のひとつのジャンルというのか何というのか、カテゴリーの著名人でもありました。

ある程度のところは、YBO2 – Wikipedia などにあります。

私が最初に聴いた、その YBO2 の最初のシングルが、以下の「ドグラ・マグラ」でした。私はそれまで知らないバンドだったんですが、こんな鮮烈なジャケットだと普通買いますよねえ。

その後、なんだかんだと、20代を通じて、1989年にメジャーデビューしたアルバムあたりまで YBO2 はよく聴いていました。このアルバムの一種叙情的なラウンド・ダンスという曲も好きでした。

YBO2 の主催者だった北村昌士さんは、49歳で亡くなってしまいますが (2006年)、今もいろいろな曲を思い出します。

ちなみに、このドグラマグラというのは、小説家の夢野久作さんの 1935年の小説『ドグラマグラ』からのものだと思いますが、Wikipedia を読んでみますと、話全体はアレですが、記憶を喪失した主人公に、精神医学者が残した文書を渡すということが書かれていまして、そこには、「5つのこと」が書かれているとあり、そのうちの 4つには以下のように書かれてありました。

ドグラ・マグラの概説より

・1つめは、現代のおそろしい精神病者の扱いと文明を批判した「キチガイ地獄外道祭文」

・2つめは、精神病者の新しい治療場を構想した「地球表面は狂人の一大解放治療場」

・3つめは、脳髄は全身全細胞の情報交換所にすぎないとし、脳髄崇拝を批判した「脳髄は物を考える処に非ず」

・4つめは、胎児は体内にいる10か月のあいだに生物進化を反復しその夢を見ていると述べる「胎児の夢」

3つめと 4つめは、今だと理解できます。

人間は脳ですべてのことを考えているのではなく (In Deep の参考記事)、また、胎児は、胎内で生物進化のすべてを経験します (In Deep の参考記事)。

そういえば、上にリンクした二つ目の記事には、三木成夫さんの『胎児の世界』という本から抜粋していますが、ここに、ドグラ・マグラの作者である夢野久作さんのことが出てきます。

抜粋して締めさせていただきます。


三木成夫『胎児の世界』 胎児の世界 – 胎児の夢より

昭和の奇筆、夢野久作は、この「胎児の世界」と「夢の世界」のあいだに「細胞記憶」というひとつのかけ橋をわたす。かれはこう述べる。

「いかなる賢人、または偉人といえども、細胞の偉大な霊能のまえには無力同然……太陽の前の星のごとく拝跪しなければならない……人間の形に統一された細胞の大集団の能力は、その何十兆分の一に当る一細胞の能力の、そのまた何十兆分の一にも相当しない……」

夢野久作は、このような細胞記憶の窓から、まず「 胎児」の世界をそのように眺める。

「何が胎児をそうさせたのか?」

夢野久作のこの問いかけに答えるもの—それは、卵細胞のもつ地球誌的な生命記憶をおいてほかにない。かれは結論する。—「卵細胞はすべてを知っている」と。

この記憶はつねに秘密の暗号として極地の磁気テープに打ち込まれ、細胞分裂によって倍数にふえていく一つ一つの細胞に完璧なかたちで伝授され、ついには六十兆ともいわれる全身の細胞にあまねく行きわたるのである。