[EU 中国からの渡航者 検査実施は見送り]という報道

> フランスで感染予防を担う諮問機関のトップは仏ラジオで、「現時点で中国で流行しているのは、すべてオミクロン株の派生。フランスでは免疫ができている」と発言。

(参考記事) フランスの1日の新たなコロナ死者数が400人を超え、率として日本以上に (2022/12/29)


EU 中国からの渡航者 検査実施は見送り

産経新聞 2022/12/30

新型コロナウイルス対策で、欧州連合(EU)は29日、保健当局者による緊急会合を開き、中国からの渡航者に対する新たな水際対策は、現時点では行わない方針を決めた。中国が出入国の規制を緩和する計画を発表したのを受け、イタリアはEUが連携して感染検査を実施するよう求めたが、見送られた。

イタリアは28日、中国からの渡航者についてコロナ感染検査を義務付けると発表。「EU各国が実施しなければ意味がない」として、緊急会合で対応を求めた。

だが、欧州委員会は、中国で流行しているオミクロン変異株「BF・7」は、EU域内ですでに見つかっていると指摘した。会合後、「連携し、協議を続ける必要がある」とする声明を出した。

水際対策について、フランスで感染予防を担う諮問機関のトップは仏ラジオで、「現時点で中国で流行しているのは、すべてオミクロン株の派生。フランスでは免疫ができている」と発言。

ドイツ政府報道官も「危険な変異株は見つかっていない」と述べ、現時点で新たな措置は不要という立場をとった。ロイター通信によると、ポルトガル、オーストリアも同調した

中国の渡航制限の緩和を受け、日本や米国は新たな水際対策をとる方針を示している。