食用油の不足が深刻なインドネシアで「油マフィア」が台頭

 

(※) ちなみに、マレーシアとインドネシアは、パーム油というヤシからとれる油の最大の生産地で、それでも油が不足しているようです。


油不足の中で、インドネシアで食用油「マフィア」が形成される

Thaiger 2022/03/24

Amidst shortage, cooking oil ‘mafias’ form in Indonesia

粗パーム油の世界的な価格が高騰するにつれて、インドネシアは食用油の不足に直面している。

ロシアとウクライナの危機は、インドネシアの植物油の供給に影響を与え、パーム油をより高価なものにした。

昨年11月の世界のCPO価格は1トンあたり約1,300米ドルだったが、現在は、1トンあたり1,600米ドルだ。インドネシア当局は、全国の食用油に1リットルあたり14,000ルピアの1つの価格を強制しようとした。しかし、小売業者はその法定価格以上の値段で油を販売し続けている。

現在、インドネシア国内で、「食用油マフィア」が形成されている。

警察がマフィアの倉庫を襲撃した後、少なくとも3人が北スマトラで食用油を蓄えていることを発見した。貯蔵倉庫のうちの2つは、インドネシアで最も有名なミニマーケットに属している。

インドネシアの貿易大臣は、買いだめを取り締まるために懸命に動いている。

今月初め、インドネシア政府はパーム油会社が計画された輸出の30パーセントを国内で売らなければならないと発表した。しかし、先週、貿易大臣は、パーム油製品の輸出制限が解除されると発表した。

一方、食用油の不足は、インドネシアの家族に負担をかけ続けている。

ジャカルタのあるスープ販売店のオーナーは、過去数週間、油を手に入れるのに苦労していると語った。今は、メーカー名が書かれていない包装されていないバルクオイルを購入しなければならないという。この油が通常の商品油と比べて品質がどうなのかはわからないと述べた。