フィリピンを襲ったスーパー台風ライ(台風22号)の死者不明が400人に達する

 


フィリピンの台風死者約400人に 沿岸部「修羅場に」

時事 2021/12/20

フィリピン国家警察は20日、中部と南部を襲った今年最強の台風22号による死者が少なくとも375人に上ったと明らかにした。500人が負傷し、56人が行方不明。

台風22号は16日にフィリピンを直撃し、38万人以上が避難。

フィリピン赤十字は、沿岸部が「完全な修羅場」と化し、家屋や病院、学校が「粉々になった」と報告した。中部ボホール州知事のフェイスブックによると、最大の被災地の一つ、ボホール島では少なくとも94人が死亡した。

災害対策当局高官は、これほどの犠牲は予測しておらず「私が間違っていた」と話した。

被災地では、水や食料不足が叫ばれ始め、治安も悪化している。南部ミンダナオ島北部スリガオの露天商は「飲み水と食べ物」が至急必要だが「絶望的だ」と嘆いた。