オーストラリア沖で「英国の1.6倍の面積を持つ水没した巨大な居住区」が発見される

 

これは、かつてオーストラリアの一部だった沿岸が、何らかの原因で海没したということのようです。場所は、おおむねですが、以下のあたりだと思われます。

かつての居住地が発見されたと思われる海域

Google Map


かつて数十万人が故郷と呼んだオーストラリア沖の失われた古代コロニーが発見される

nypost.com 2023/12/22

Lost ancient colony off coast of Australia that hundreds of thousands once called home discovered

科学者たちがオーストラリア沖で、かつて数十万人が住んでいたと見られる忘れ去られた巨大なコロニーを偶然発見した。

学術誌に掲載された研究によると、ニューギニアにつながる陸塊のキンバリー北部地域の沖合に位置するサフルの北西棚で、さまざまな遺物、遺跡や人間の生活の痕跡が発見された。

この水没した土地は、更新世後期に繁栄した生態系だったと考えられ、その歴史は 250万年前まで遡る。

現在水没した陸地の面積は約 25万平方マイルで、イギリスの 1.6倍以上だった。

かつては砂漠だと考えられていたこの大陸棚には、居住可能な淡水湖、海水湖、川、小川、そして広大な内海があり、5万人から 50万人が生活できた可能性がある。

また、オーストラリアが今日知られる巨大な島になる前に、人々がオーストラリアへ渡るための橋としても機能した可能性がある。

12,000年から 9,000年前、地球規模で急速に海面が上昇した 2つの時期のうちの最初の時期に、大陸棚の約半分が海没した。

「これにより人類の人口減少が引き起こされた可能性が高い」と科学者は書いている。

科学者たちは失われた植民地の背後にある歴史を解明するために今も研究を続けており、景観の古生態学の再構築を続ける計画を立てている。

「オーストラリアにおける海底考古学の台頭は、初期の人類の移住と、後期更新世の人類集団に対する気候変動の影響に関する世界的な状況の拡大に貢献するだろう」と、論文は書いている。