ファースト・リパブリック銀行の株価が急反発。しかし、顧客からの預金流出はすでに「9兆円超え」

 

この、取り付け額の「 9兆円」は、米ウォールストリート・ジャーナルが報じたものです。

> 米国では、ファースト・リパブリック銀行が最新のプレッシャー ポイントになっている。同社の株価は3月に80%以上下落した。事情に詳しい関係者によると、顧客は約 700 億ドル (約 9兆円)の預金を引き出しており、これは総額のほぼ 40%に相当する

> しかし、11の大手銀行からの 300億ドル (約 4兆円)の新規預金により、ファースト・リパブリック銀行は将来の選択肢を検討する機会を得た。 wsj.com

株価の急上昇に関しては、ブルームバーグの報道ですが、急上昇といっても、1月からの値動き全体では、以下のような微々たる何かです。緑の部分が急反発の部分です。


ファースト・リパブリック株が急伸、前日に上場来安値-地銀指数上昇

bloomberg.co.jp 2023/03/22

21日の米株式市場で地銀ファースト・リパブリック・バンクが急反発。前日には上場来安値で終了していた。米JPモルガン・チェースがファースト・リパブリックの支援を巡り新たな案を提示したことが好感されている。

ファースト・リパブリックの株価は一時60%近く上昇。同業のウェスタン・アライアンス・バンコープやパックウェスト・バンコープなども上昇。KBW地銀指数は一時5.5%の値上がり。

JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)はファースト・リパブリックの支援を巡り新たな案を提示したと、ブルームバーグ・ニュースが事情に詳しい複数の関係者の話を基に前日に報道。同行に対して主要銀行が行った計300億ドル(約4兆円)の預金の一部または全体を資本注入に転換する内容だという。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ハーマン・チャン氏はこれについて、「待ち望まれている安定の強化につながり得る。混乱に巻き込まれている同行に対する新たな信任票だ」と述べた。