フランスで、11〜14歳への子宮頸がんワクチンの集団接種が始まる。女子も男子も

 

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In Deep 2021年3月7日


仏、HPVワクチン集団接種へ 中学で性別問わず

共同 2023/03/01

フランスのマクロン大統領は2月28日、子宮頸がんなどを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率を上げるため、今年秋の新学期から全国の中学校で性別を問わず集団接種の機会を設けると発表した。

集団接種は中学校の2年目(日本の中学1年に相当)の生徒が対象。義務化はせず、接種に保護者の同意が必要となる。

マクロン氏はこの日、南西部ジャルナックの中学校を訪れ、生徒らと対話した。ワクチン接種により「多くのがんが避けられる」と訴え、将来的には義務化も検討対象になり得るとの見方を示した。

フランスでは男女問わず11~14歳に接種を勧奨している。地元メディアによると2021年末時点で15歳女子の45・8%が1回接種。15歳男子は6%にとどまっている。

HPVは主に性交渉を通じて感染し、子宮頸がんのほか中咽頭や肛門などのがんの原因になり得る。