ロシアが5月から停止されたままのヤマルパイプライン経由の欧州へのガス供給再開を用意、と表明

 


ロシア、ヤマルパイプライン経由の欧州ガス供給再開の用意=副首相

ロイター 2022/12/26

ロシアのノバク副首相は、国営タス通信に対し、ベラルーシとポーランドを経由する「ヤマル・ヨーロッパ・パイプライン」を通じて欧州へのガス供給を再開する用意があると語った。タス通信が25日伝えた。

副首相は「ガス不足が続く中で欧州市場は依然として重要であり、われわれには供給を再開するあらゆる機会がある」とし「例えば、政治的な理由で停止したヤマル・ヨーロッパ・パイプラインは未使用のままだ」と述べた。

同パイプラインは通常、ロシアからドイツに向かって西向きに流れているが、ポーランドがドイツの貯蔵ガスを引くことを優先してロシアからの購入をやめたため、昨年12月から逆流に転じた。

その後、ポーランドはガス代金のルーブル払いというロシアの要求を拒否し、5月にロシアとのガス契約を終了。ロシアの供給元であるガスプロムは同パイプラインへのガス供給を停止したほか、ロシアが同パイプラインのポーランド区間を所有する企業に制裁措置を講じたため、ポーランド経由でガスを輸出できなくなると発表した。

副首相はまた、ロシアがトルコ経由の新たなガス供給について協議していると改めて表明した。