仕組みは不明です。
中国、進むコロナワクチン開発、世界初の吸入型ワクチンも承認
ジェトロ 2022/10/21
国務院共同防疫メカニズムの科学研究チームは10月12日、中国産ワクチンの現在の開発状況について紹介し、ワクチン接種が依然として有効な予防措置だとの見方を示した。
同チームの専門家によると、現在、中国では46種類の新型コロナウイルスのワクチンが臨床試験の段階に入り、21種類のワクチンは海外で第3相臨床試験を実施している。
また、不活化ワクチン、アデノウイルスベクターワクチン、組み換えタンパクワクチンなど9種類のワクチンが条件付きの販売登録または緊急使用を認められている。うち3種類のワクチンは、WHO(世界保健機関)の緊急使用リストに掲載された。
さらに、新型コロナウイルスのオミクロン型変異株に効果のある1価ワクチンについては、現在3種類の臨床試験が中国、香港、アラブ首長国連邦(UAE)で進んでいる。
多価ワクチンについては、既に9種類のワクチンの臨床試験が実施された。また、中国は、広域スペクトルワクチンの研究開発も積極的に展開している(「新華網」10月2日)。
康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)は9月4日、国家薬品監督管理局が同社開発の吸入型新型コロナワクチン「コンビデシア・エア」の追加接種における緊急使用を承認したと発表した。
同社によると、吸入型新型コロナワクチンの使用が承認されたのは世界初となる。国家ナノ科学センターの林耀新研究員によると、吸入型ワクチンは通常の注射型と比べて投与方法が異なり、投与量を従来の20%に抑えることができ、直接粘膜の免疫力を強化することができる(「澎湃新聞」9月6日)。
インドネシアで中国企業が開発したmRNAワクチンの緊急使用が認可
雲南沃森生物技術(ウォルバックス・バイオテクノロジー)は9月30日、蘇州艾博生物科技(アボジェン・バイオサイエンシズ)や中国人民解放軍軍事科学院軍事医学研究院と共同開発した新型コロナmRNAワクチンの18歳以上への接種について、インドネシア政府が緊急使用を承認したと発表した。
発表によると、同ワクチンは中国の国務院共同防疫メカニズムの科学研究チームに承認された「新型コロナ対策に向けた緊急対応プロジェクト」のテーマの1つで、中国初の臨床試験を実施したmRNAワクチンとされている。