お酒でワクチンの抗体が減る? ……なんちゃって防御法?

 

(※) どうでもいい記事なんですが、気になったのは以下の部分です。

> 『毎日飲酒している人』は、そうでない人に比べ、抗体の総量が少ないという結果でした

抗体ってスパイクタンパク質ですので、もしかすると、アルコールが、ワクチンのスパイクタンパク質を殺す? …などと妄想した毎日飲酒者でした。


最新研究で判明「ブレイクスルー感染」 過度な飲酒に要注意

女性自身 2021/0916

2回ワクチンを接種したにもかかわらず、新型コロナに感染するブレイクスルー感染。「せっかくつらい副反応にも耐えたのに、そんな目にあいたくない」と思っているあなたに、対処法を教えますーー!

「9月7日に、福井県で報告された病院クラスターでは、感染者10人のうち、7人がワクチン接種を完了していました。札幌の老人ホームでも、入居者25人中24人がワクチン接種を2回済ませていたにもかかわらず、入居者6人の感染が判明したばかりです」(医療ジャーナリスト)

新型コロナワクチンを2回接種してから、約2週間で十分な免疫を得られる。だが、それでもコロナに感染する、いわゆる「ブレイクスルー感染」をする人が急増しているという。

いったいどんな人が感染するのか、重症化しやすいのか。専門家に聞いた。

【Q1】なぜブレイクスルー感染するの?

「そもそもワクチンの有効率は100%ではありません。特に現在の流行の中心であるデルタ株については、アルファ株よりも感染力が高く、入院リスクが2倍高いといわれているので、どうしても“網の目”からこぼれ落ちてしまう“水”があるのです。ただし、重症化するケースは少なく、ほとんどが軽症です」(ナビタスクリニック理事長・久住英二さん)

ブレイクスルー感染する可能性もけっして高くない。

「査読前の論文ですが、ニューヨーク大学の研究者が行ったワクチン接種を完了した約12万6,000人を対象にした調査では、101件のブレイクスルー感染がありました。ワクチンを2回接種した人が感染する確率は0.08%になります」(米国ボストン在住の内科医・大西睦子さん)

【Q2】どんな人が感染しやすいの?

「まず、ワクチンで免疫が十分につかないケース。主に高齢者、がんなどの基礎疾患のある人、免疫抑制剤などを使用している人です」(米国立研究機関の博士研究員・峰宗太郎さん)

次を見てほしい。8月18~20日の65歳以上の新規陽性者のうち、33.1%。およそ3人に1人がブレイクスルー感染だった。生活習慣も作用するという。

■新規陽性者に占めるワクチン接種者の割合(8月18~20日)

〈全年齢〉未接種:82.6%/1回接種のみ:4.8%/2回接種済み:3.8%
〈65歳未満〉未接種:84.0%/1回接種のみ:4.8%/2回接種済み:2.3%
〈65歳以上〉未接種:52.8%/1回接種のみ:4.3%/2回接種済み:33.1%

※厚生労働省「全国の新規陽性者数等及び高齢者ワクチン接種率」より本誌作成。和が100にならないのは「接種歴不明」の人がいるから。

「千葉大学医学部病院がワクチン接種者を対象に行った調査では、『毎日飲酒している人』は、そうでない人に比べ、抗体の総量が少ないという結果でした。長期的に大量のアルコールを飲みすぎると免疫系が抑えられ、細菌やウイルスに感染しやすくなってしまうことが示されています」(大西さん)

当然、感染者との接触機会が多い人は注意が必要だ。

「看護師などのヘルスワーカーのように感染者と接触し、ウイルスにさらされる機会が多ければ、当然リスクも増えます」(峰さん)

そうした仕事についている人でなくても、家族の感染でリスクは飛躍的に高まる。

「デルタ株に置き換わったことで、子どもの感染者が増えています。12歳未満のワクチンが接種できないお子さんがいたり、ワクチン接種したくても予約が取れない若者のいる世帯は、ワクチン接種を終えた同居家族も特に気を付ける必要があります」(久住さん)

【Q3】重症化や死亡のリスクは?

たとえ、ブレイクスルー感染をしても、ワクチンに効果はある。

「シンガポール国立感染症センターの研究では、デルタ株に感染したワクチン接種者と未接種者で、発症時のウイルス量は同程度だったとのことです。しかし、1週間後にはワクチンを接種した人のウイルスは急速に減少、感染している期間が短いことが示唆されました」(大西さん)

ただ、感染リスクが高い人は、やはり重症化リスクも高いという。

「免疫不全、高血圧、糖尿病、心臓病、慢性腎臓病、肺疾患、がんなどの基礎疾患がある方や高齢者はリスクが高い。たとえば米国ジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、一般の接種者に比べ、臓器移植した人のブレイクスルー感染の可能性は82倍、重症化の可能性は485倍にも跳ね上がります」(大西さん)

8月30日、CDC(米国疾病予防管理センター)は、米国でワクチン接種を完了した1億7,300万人のうち、ブレイクスルー感染で入院または死亡した人が1万2,908人いたというデータを発表している。

「そのうち、死亡者数は2,437人で、ワクチン接種者の0.001%でした。女性の占める割合は44%、65歳以上の占める割合が87%です」(大西さん)