アメリカの新規公開株(IPO)状況が崩壊。2021年比で -95%に

 

米国のIPO状況の推移

zerohedge.com


「IPO ゲーム」は停止した

zerohedge.com 2023/03/17

The Game Of ‘IPO Musical Chairs’ Has Stopped

新規株式公開市場が 1年以上にわたって凍結されている。

シリコンバレー銀行の破綻による混乱により、2023年前半もその状態が続くと予想されている。その結果、資金不足のスタートアップ企業の多くが資金難に直面している。

過去 1年間の資本コストの増加により、ユニコーン企業 (評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ)の評価が低下した。

シリコンバレー銀行危機の進行中の影響により、 IPO市場はさらに鈍化すると予想され、これは、多くのスタートアップ企業にとって追加の資金調達の課題につながる。

この状況はまた、これらの企業に過去最高の価格を支払ったベンチャーキャピタルファンドに問題を引き起こしている。

ブルームバーグのデータによると、IPO は 2023年に 24億ドル (約 3200億円)しか調達できず、これは昨年のこの時点での調達額よりも 43%低く、2021年の同時期に調達した 480億ドル (約 6兆3000億円)からは 95%減少という驚くべき急落を示している。

ビンソン・アンド・エルキンス社のパートナーであるパトリシア・アダムス氏は、次のように述べていまる。

「私たちは1年以上停滞しています。これほどの時間内に IPO ができないとは予想していなかったため、不意を突かれた」

スタートアップは、上場または買収されることを目的として構造化されている。 しかし、資金源が枯渇し、流通市場への道がより困難になると、投資と成長のサイクルは停止する。

財務バランスシートが脆弱なスタートアップは破綻の危険にさらされ、これらの企業に過大な支払いをしたベンチャーキャピタリストたちは、ますます多くの損失を被る可能性がある。