「病気の時代」カテゴリーアーカイブ

2024年のフィジーでHIV感染が驚異的な増加。感染の8割は性行為「以外」

フィジー政府の公式ニュースリリースです。2023年と比較して、3倍の増加だそうです。





フィジー保健省、HIV感染者増加を受け強力な対応計画を開始

fiji.gov.fj 2025/01/23

HEALTH MINISTRY LAUNCHES ROBUST RESPONSE PLANS AMID RISING HIV CASES

昨年1月から9月までに報告された 1093件の新規 HIV 感染例のうち、223件は注射による薬物使用(IDU)が主な感染経路だった。

これは 1月22日に、HIV 感染拡大対応計画および HIV 感染急増戦略 2024-2027を発表した際に、保健医療サービス大臣のアトニオ・ララバラヴ氏によって強調された。

拡大対応計画は、感染拡大を封じ込めるための即時かつ効果の高い介入を迅速に進めるための 90日間の集中的な取り組みであり、一方、昨年 9月に内閣で承認された HIV 感染急増戦略2024-2027は、HIV に効果的に対応するため保健システムを強化するための長期ロードマップとして機能する。

報告された 1093件の新規症例のうち 52%は医療に関連しており、そのうち 223件は主に注射薬物使用(IDU)が原因で、202件は性行為による感染で、さらに 129件は現在主な感染経路を特定するために評価中である。

薬物を注射したり使用済みの注射針を共有したりする人は、HIV に感染する可能性が 29倍高かった。

これに対処するため、同省は、危害軽減プログラムや予防サービスへのアクセス向上など、注射薬物使用者の新規症例を減らすための的を絞った介入を導入する。

ララバラブ大臣は、フィジーで増加している HIV 感染者に対処するには、集団行動が緊急に必要であると強調した。

「保健省だけでは対応できません。地域社会、市民社会、宗教団体、民間セクターのパートナー、国際同盟国が協力して、意識を高め、偏見を減らし、HIV 感染者全員が必要なケアとサポートを受けられるようにしなければなりません」

「これは健康問題であるだけでなく、今行動しなければ、経済や開発の問題にもなりかねません」




日本の2025年1月の死亡数が各地で2019年以来の過去最多に(2)

今年 1月の日本の各都市の死亡者数が 2019年以来最多を記録していることを、こちらの記事で、いくつかの都市についてご紹介しましたが、日本の他の都市も 2025年1月は、飛び抜けて死亡者数が多いようです。

ドクターシミズさんというお医者様が、自らのアカウントに投稿されています。こちらに一覧があります。

目立った都市のグラフをいくつかあげておきます。

神戸市(兵庫県)の2025年1月の死亡数(2019年以来最多)

金沢市(石川県)の2025年1月の死亡数(2019年以来最多)

札幌市(北海道)の2025年1月の死亡数(2019年以来最多)

船橋市(千葉県)の2025年1月の死亡数(2019年以来最多)

釧路市(北海道)の2025年1月の死亡数(2019年以来最多)

@doc_shimi




中国の感染症流行が深刻で、突然死も相次いでいるという報道

中国のワクチンは mRNAタイプではなく、また ADE (抗体依存性感染増強)を引き起こさない部位(スパイクタンパク質の NTD という領域)が使われているのですが(In Deep の参考記事)、それでも、何だかこれって ADE のように見えなくもないです。

突然死に関しては、単に心筋の問題かもしれないですが。





中国で肺炎により突然多くの人が死亡、火葬場では死体を焼くための残業が続く

ntdtv.com 2025/02/10

中国肺炎白肺猝死多 火葬场加班烧尸

中国での感染症流行がピークに達し、肺炎や白肺などの重症患者が急増し、また、突然死する人が続出している。

各地の病院や葬儀場は満杯だ。山東省菏沢市の火葬場では夜も残業して遺体を焼いていると報じられた。

ネット上に拡散そている動画では、ここ数日、中国の多くの場所で病院が混雑し、長い列ができ、病院の廊下やホールにまでベッドが並べられている様子が映し出されている。

多くの場所で葬儀場も満員で、火葬には列に並ぶ必要があり、葬儀場までの道には交通渋滞も発生している。別の葬儀業界関係者は「肺炎で亡くなった人がかなり多いので、またマスクを着用しています」と明かした。

瀋陽市の劉さんは、地元での流行は 1か月以上続いており、突然多くの人が亡くなったと明らかにした。

瀋陽在住の劉さん:「大人も子どもも大勢いて、みんな重症で、鼻水や喉の痛みを訴えている。病院にはさらに多くの人がいて、5時間、6時間、6時間、7時間も待っている。白肺病で亡くなった人は多く、50代、60代、70代の高齢者や若者もいる。葬儀は毎日行われているが、報道されていない」

山東省菏沢市の村民、張さん:「風邪が多く、薬も効かない。おそらく新型コロナだろう。病院では脳梗塞が多く、高齢者の死者も多い。寒くなると数字は高くなる。村ごとに人が亡くなっており、多くは 60歳以上だ。夜に発熱する人もいる。その場合、夜に行列に並ばなければならない。昼間に行けば、5、6時間待たなければならないこともある」




アメリカのインフルエンザ流行レベルが2019年以来最大に

以下のように、今シーズンは非常にインフルエンザの感染報告数が多い状況となっています。いろいろな理由はあるでしょうけれど、まあ、2月のアメリカは非常に寒かったこともあるでしょうし、他には免疫低下の問題もあるのだとは思います。

2019年からのシーズンごとの感染報告数の比較

CDC

以下は、2月7日時点の各州の流行状況。32州が「非常に高い」レベルで、11州が「高い」レベルとなっています。まったく流行していない(緑)州は、モンタナ州だけですね。

2025年2月7日の州ごとのインフルエンザ感染レベル状況

CDC

年齢的には、4歳以下の小さな子どもが最も多く、5歳から 24歳がそれに続きます。

年齢別の感染状況

CDC




フィンランドで2025年に入って以来、5歳〜19歳の「結核」発生数が急激に上昇中

結核って季節は関係ないと思うんですけど、15歳~ 19歳では 9倍、5歳~ 9歳で 4倍に増加しているそう。

1月には、「フィンランドの 5歳〜 9歳の超過死亡数が過去最多に」というデータもご紹介しました。何が起きているのですかね…。まあ、原因については、多少は想像がつくのですが…。

2025年2月7日までのフィンランドの5-9歳/15-19歳の結核発生率の推移

Ilkka Rauvola




米クルーズ船「ラディアンス・オブ・ザ・シーズ」で100人近くが謎の感染症で隔離

クルーズ船内で流行する感染症は、一般的に単なるノロウイルスであることがほとんどです。





CDC、ロイヤル・カリビアンクルーズ船で「原因不明」の病気の発生を報告

Epoch Times 2025/02/06

CDC Reports ‘Unknown’ Illness Outbreak on Royal Caribbean Cruise Ship

CDC当局者は「状況を遠隔監視している」と述べている。

アメリカ疾病予防管理センターの報告によると、今週、ロイヤル・カリビアンのクルーズ船「ラディアンス・オブ・ザ・シーズ」で原因不明の胃腸疾患が流行し、100人近くが罹患した。

CDCは 2月5日、船の乗客 2,164人のうち約 89人、つまり乗客の約 4%が感染の影響を受けたと発表した。

同局によると、乗組員 910人のうち 2人が症状を報告したという。

CDCによると、主な症状は嘔吐と下痢だ。また、同局は「原因物質」は「不明」としている。

ラディアンス・オブ・ザ・シーズのクルーズは 2月1日に始まり、2月8日に終了する予定だが、感染拡大は 2月5日に初めて報告された。

CDCによると、感染した乗客と乗員はクルーズ船の残りの乗客から隔離された。また、クルーズ船は「清掃と消毒の手順」を強化し、感染源を突き止めるための検査用サンプルを採取したという。

CDCの船舶衛生プログラムの職員は現在、「船舶の感染拡大対応と衛生手順の検討を含め、状況を遠隔監視している」と付け加えた。

感染拡大の原因は明らかにされていないが、CDCはクルーズ船での感染拡大は一般的にノロウイルスが原因であり、「感染拡大を引き起こした病原体を見つけるには時間がかかる可能性がある」と指摘した。