ファイザーの神経障害性疼痛薬「リリカ」による英国の死亡者数が圧倒的な急増

 

記事では、米国での名称のプレガバリンとなっていますが、日本名はリリカです。神経障害性疼痛以外にも、抗不安薬としてなど広く使われているようです。


ある抗不安薬が過剰摂取の急増と関連している。何が起きているのか

Metro 2024/03/03

An anxiety drug has been linked to soaring overdoses. What’s going on?

一般医薬品名のプレガバリンは、 3つのまったく異なる病態に処方される薬だ。てんかん患者の治療に使用される抗けいれん薬として、痛みを和らげるためにも使われる。

ただし、ほとんどの場合、不安やうつ病を助けるために使用されている。これは、プレガバリンの薬剤の非常に印象的な履歴書だ。

しかし、問題がある。それも複数の問題がある。

まず、中毒性が高い。

2004年に初めて英国市場に導入されたとき、このファイザー製品は奇跡の薬のようなものとして歓迎された。これは、米国でそのような恐ろしい問題を引き起こすことになる厄介な依存性オピオイドの理想的な代替品だ。しかし、これらの主張は、やや的外れだったようだ。

プレガバリンは 2022年だけでも英国で 850万人以上に処​​方され、多くの人がこの薬のおかげで症状や生活が著しく良くなったと報告している。

しかし、一部の医療専門家たちは、この薬の危険性が十分に考慮されておらず、それがこの薬への依存を蔓延させていると考えている。

その有効性もあって、プレガバリンやその他の抗うつ薬の処方は増加しており、英国では、処方を受けた全患者の約 4分の1が何らかの依存症につながる可能性のある薬を処方されている

プレガバリンや類似薬の処方率は、不安や慢性的な痛みがより一般的に報告されている貧しい地域でより高くなっている。

医療専門家たちによると、高レベルの不安症やうつ病の人にプレガバリンが投与されることが多いという。

もう一つの、さらに大きな問題は「死の増加」だ。

死亡者数の増加報告が英国の医学界を深刻に心配させ始めている。

最近のサンデー・タイムズ紙の調査では、プレガバリンは英国で現在処方されている薬剤の中で最も死亡率が上昇していることが判明した。現在、薬物関連の死亡者数の 3分の 1プレガバリンによるものであることが報告されている。

これは重要かつ非常に懸念される統計だ。

2012年に遡ると、英国ではプレガバリンが死亡診断書に記載されていたのはわずか 9件だった。10年後、その数は 779人に増加した。過去 5年間でプレガバリンに関連した死者数は衝撃的な 3,400人に達した