コメの国際価格が過去15年で最高に

2008年からのタイ米国際価格の推移

(参考記事)「世界のコメ不足は過去20年で最大になる」と信用格付機関フィッチが発表…
In Deep 2023年4月22日

 


世界を養うコメの価格が15年ぶりの高値に

zerohedge.com 2022/12/28

The Cost Of Grain That Feeds The World Hits New 15-Year High

12月27日、タイ米輸出業者協会は、アジアの重要な指標のタイの白米 5%割れの価格が 15年ぶりの高値に達したことを明らかにした。

この急増の主な原因は、エルニーニョによるアジアの農地への悪影響と、インドによる特定のコメの輸出制限の最近の決定により、世界的なコメ不足への懸念が高まっていることに起因する。

タイの白米の 5%割れは 1トン当たり 659ドルに達し、2008年10月以来の高水準となった。世界中の何十億人もの人々を養う主食であるコメ価格は、2022年初め以来 50%以上上昇している。

HSBCグローバルリサーチの首席アジアエコノミスト、フレデリック・ニューマン氏は最近、 米価格の高騰が 中央銀行にとって高インフレと戦うハードルとなっていると顧客に語った。

同氏は、現在の食料価格の高騰と 2008年に世界を震撼させた食料価格の高騰との類似点を指摘し、何十億人もの人々を養う主食の不足懸念が高まっていると指摘した。

「 2008年のアジアの食料価格不安の記憶は深く残っている」とニューマン氏は書いた。

同氏は、「当時、地域全体の消費者と政府が供給確保に躍起になったため、一部の国での米価格の上昇はすぐに他の市場にも波及した。また、買い手が代替品に移行したため、小麦などの他の主食品の価格も上昇した」と述べた。

先月、グロ・インテリジェンスの創設者兼最高経営責任者(CEO)のサラ・メンカー氏は、シンガポールでの会議の傍らでブルームバーグTVに対し、現在の食糧危機は、最終的には数年後に中東全土にアラブの春を引き起こした 2007年から 2008年の食糧危機を超えたと語った。