「ワクチンニュース」カテゴリーアーカイブ

米国の呼吸器感染症での救急外来受診者数が過去1年で最大の加速

 

2022年12月31日からの吸器感染症での救急外来受診者数

CDC

新型コロナ、インフルエンザ、RSウイルスが流行中のようです。コロナよりインフルエンザのほうが伸び率の急上昇が激しいですね。呼吸器感染症による救急外来受診者数は、前週比 3万8,461件増加だそうです




ちょっと気になる「スパイクタンパク質は自己複製アミロイドなのか?」という投稿

投稿者は以下のように書いています。

これまでの研究を踏まえると、まだ多くの疑問が残っている。私を最も悩ませているのは「スパイクタンパク質は自己複製アミロイドなのか?」ということだ。これまでの証拠は私を非常に不安にさせている。これはプリオン、タウ、アミロイドベータの問題ではない…いや、これはすべての問題であり、または、まったく新しいものだ。

私の懸念をさらに大きくしているのは、その「品質」が 2018 年にすでに知られていたということだ。

Walter M Chesnut

アミロイドとは、以下のようなものです。

> アミロイドはある特定の構造を持つ水に溶けない繊維状のタンパク質である。Wikipedia

投稿者は、2018年のネイチャーの論文の部分を抜粋しています。私にはよくわからないですが、以下のようにあります。


論文「アミロイドに基づくプレバイオティックテンプレート指向性ペプチド合成」より

nature.com 2018/01/16

A prebiotic template-directed peptide synthesis based on amyloids

…化学反応のテンプレートとしてのアミロイドという概念は新しいものではない。

少なくとも 1つの既知の例では、自然はメラニン色素のテンプレート合成に反復クロス構造を利用している。 つい最近、6-アミノ-2-ナフトアルデヒドのテンプレート指向性重合を達成する低分子ペプチド Ac-KLVFFAL-NH2 のアミロイドが設計された。

自己複製テンプレート活性に関して、アミロイドは天然の化学的ライゲーションを介してアミロイド生成ペプチドの 2つの半分の縮合速度を増加させることが示されている。

これらの発見に基づいて提示されたデータは、アミロイドのプレバイオティクス・レパートリーを大幅に拡大する。

アミノ酸レベルでの配列選択性、立体選択性、および位置選択性を実証することによって、自己複製的な方法でペプチドにアミノ酸が連続的に付加されることは、生命が地球上で発生した際の議論の余地のない前提条件であるため、これらの結果は生命の分子起源に関する研究にとって特に興味深い。



オーストラリアで2024年より、すべての薬局で「あらゆるワクチン」接種が無料で提供されることに

 

この記事のリンクを引用されていた以下の方のコメントの清々しさにほれぼれして、報道をご紹介させていただいた次第です。


Lauren Vasiliou


オーストラリアのすべての地域薬局でワクチンが無料に

9NEWS 2022/12/28

Vaccines to become free across all Australian community pharmacies

来週から数百万人のオーストラリア人が地域の薬局で管理手数料なしで無料でワクチン接種を受けることができるようになる。

連邦政府の全国予防接種プログラム (NIP) の変更により、1月1日より患者は管理費を支払う必要がなくなる。

この変更により、患者は一般開業医の診察にかかる時間と費用も節約される。

オーストラリア薬局ギルドのトレント・トゥーミー会長は、この制度は一般診療への圧力を解放するのに役立つと述べた。

「これはオーストラリア人にとって素晴らしいニュースであり、オーストラリアの家族にとっても素晴らしいニュースです。一般開業医の予約を確保するために首都では最大 4日間、地方ではさらに4週間も待つ必要がなくなりました」と同氏は述べた。

人々は、全国約 6,000か所の地域薬局で全国予防接種プログラムに基づく、あらゆるワクチン接種を受けることができる。



ワクチン誘発性心筋炎患者の「50%以上」が6か月後でも心筋の異常な臨床所見を示したオーストラリアの研究

 

興味深いのは以下の 2点です。

・患者の年齢中央値が 21歳ときわめて若い点。

・6か月後に「女性」の方が症状が進行している可能性が大幅に高かったこと。


オーストラリアのビクトリア州におけるCOVID-19 ワクチン関連心筋炎の長期追跡調査と転帰:臨床監視研究

sciencedirect.com 2022/12/27

Long term follow up and outcomes of Covid-19 vaccine associated myocarditis in Victoria, Australia: A clinical surveillance study

概要

背景

心筋炎および心膜炎は、COVID-19 ワクチン接種後の特別に関心のある有害事象(AESI)としてよく説明されている。報告は初期の臨床転帰に関しては安心できるものだが、長期転帰に関する情報は依然として限られている。

私たちはこの知識をさらに深め、単一集団コホートから診断後 6か月までの結果を報告することを目的とした。

メソッド

COVID-19 ワクチン接種後の心筋炎の報告は、オーストラリア・ビクトリア州の州全体のワクチン安全性サービスである SAEFVIC(地域社会におけるワクチン接種後の有害事象の監視)によって追跡調査された。

心筋炎が確認された症例は、症状発現後1、3、6か月目に調査によって追跡調査された。2021年2月22日から 2022年9月30日までに受け取った回答が分析された。

結果

対象となる参加者の 87.5 %が少なくとも 1つの調査レポートを完了した。377件のレポートが分析された。完了した報告書の 76.9% は男性患者からのものだった。患者の年齢中央値は21歳[IQR: 16~32]だった。

調査報告の 54.8 %が 6か月時点で進行中の症状を報告した。すべての追跡調査時点で、女性の方が症状が進行している可能性が大幅に高かった。

6か月時点で、男性回答者の 51.9%が症状の解消を報告したのに対し、女性患者では 22.6%だった

また、女性は投薬を継続し、継続的な運動制限を受ける可能性が高かった。しかし、男性の方が初期のトロポニン (※ 心筋損傷の指標となる数)値のピークの結果が高く、初期の心臓画像検査で異常が見られる可能性が著しく高かった。

結論

これらのCOVID-19 ワクチン接種後の特別に関心のある有害事象を経験する患者の中には、発症後 6か月まで継続的な症状を経験する患者がかなりの割合で存在すると考えられる

男性患者は、初期ピークトロポニンの平均値が有意に高かったにもかかわらず、より早期かつより完全な症状回復を報告する可能性が高かった。男性と比較した女性の表現型の、この違いにはさらなる調査が必要であり、長期追跡データが必要だ。



バングラデシュで、2023年に HIV 感染者数と死亡者数が過去最高を記録

 


バングラデシュ、2023年にHIV感染者数と死亡者数が過去最高を記録

aa.com.tr 2022/12/27

Bangladesh registers record number of HIV infections, deaths in 2023

バングラデシュで今年、HIV 感染者数が 1,276人、関連死亡者数が 266人で、1989年に最初の感染者が報告されて以来最多となったと保健当局が 27日に発表した。

保健サービス総局(DGHS)が作成した報告書によると、総感染者数のうち 1,118人がバングラデシュ人で、残りはコックスバザールのさまざまなキャンプに住んでいるロヒンギャだった。

世界保健機関によると、HIV は体の免疫系、特に CD4 細胞と呼ばれる白血球を攻撃する感染症だ。

ダッカで開催されたイベントで発表された報告書によると、2022年には約 947人が HIVと診断され、さらに 232人が HIVにより死亡した。
保健当局によると、バングラデシュでは1989年以来、合計10,984人が HIVと診断され、2,086人が死亡した。



アメリカ国防総省が「コロナワクチンが米軍にとって利益があったか、あるいは損害を与えたか」の調査を正式に開始

米軍とワクチンの関係はいろいろありましたからね。接種開始当時は、エリート軍隊の海兵隊で大部分が接種を拒否していました。

(記事)アメリカ海兵隊員の40%がコロナワクチン接種を拒否
地球の記録 2021年4月12日

その後、接種が義務化され、その結果、米軍の兵員数が「過去80年で最低」になったりもしています。

パイロットの「心不全」も異様な増加を示していました。

(記事)米軍人パイロットの「心不全」が、2022年に「1000%急増した」ことをアメリカ国防総省の医療データベースは語る
地球の記録 2023年12月5日

調査の結果に期待を持てるとも思えないですが、いずれにしても、最終報告は、2024年12月とあります。


国防総省、新型コロナウイルスワクチンが軍隊に役立ったか、あるいは損害を与えたかを研究へ

militarytimes.com 2022/12/22

DOD to study whether COVID-19 vaccine helped or hurt troops

米議員たちは軍の研究者たちに、新型コロナワクチンが軍人にとって利益よりも害をもたらしたかどうかを判断してもらいたいとした。

今月初めに議会で可決された年次国防権限法案には、 「新型コロナワクチンの初回接種から 1年後に現役軍人に生じた健康状態や有害事象を評価するための研究」を求める文言が含まれている。

研究者たちは 2024年12月に調査結果を議員に報告することが義務付けられる。

米軍人たちへのワクチンは長い間、保守派議員たちの標的となってきた。2023年度の国防権限法案の中で、議員たちは全部隊にワクチン接種を義務付ける国防総省の義務を廃止した。

今年の法案には、接種を拒否したために軍から追放された個人の再入隊の可能性に関する多くの条項も含まれている。

しかし、法案審議中に共和党下院議員が挿入した研究義務はそれをさらに前進させ、再びワクチンの安全性に疑問を投げかけている。

米国疾病管理予防センターは「ワクチンに関連した深刻な問題はまれであり、長期的な副作用の可能性は低い」と述べた。

しかし当局は、ワクチン接種者の少数にアレルギー反応や心臓の問題が発生したことを記録している。

この研究では、「初回接種に起因するかどうかに関係なく、初回接種後に発症したあらゆる健康状態」と、ワクチンに関連する「過剰免疫反応を含む有害事象の説明」が検討される。

下院共和党はまた、将来の新型コロナウイルス感染症の流行拡大を防ぐために軍指導者らにマスク着用を義務付けることを禁止する文言を求めていたが、その文言は法案の最終審議で取り下げられた