台湾で「エンテロウイルス」が大流行(エピデミック)状況だと台湾CDCが発表

 

(参考資料 ※英語ヒトヘルペスウイルス6型とエンテロウイルスが幼児の「原因不明の発熱」の主な原因であることが確認される


エンテロウイルス感染者がエピデミックレベルに:CDC

Taipei Times 2023/05/10

Enterovirus cases at epidemic level: CDC

台湾疾病管理センター(CDC)は 5月9日、エンテロウイルス感染症が先週、流行段階に入ったと発表し、エンテロウイルス、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、サル痘の感染者数が増加していると付け加えた。

CDC疫情情報センターの副所長リー・チアリン(李佳琳)氏によると、先週のエンテロウイルスによる病院受診者数は 1万1,252人で、流行の基準となる週当たりの来院者数 1万1,000人を超え、前週と比べて 10%増加しており、この傾向は続いていると述べた。

同氏によると、契約した検査機関で特定されたエンテロウイルスの型のうち、コクサッキーAウイルスが症例の大多数を占め、そのうち 71.8%がコクサッキーウイルスA4と特定されたという。

CDCの医師、林詠青氏は、先週はエンテロウイルスの新たな重症例は報告されなかったが、エンテロウイルス71の新たな軽症例が 3歳女児で確認されたと述べた。

林氏によると、彼女の症状は口内炎から始まり、発熱が続き、症状が続いたため 2日間入院したという。

彼女の家族は感染していなかったが、彼女が通っていた保育所でエンテロウイルスの感染例が報告されたという。

同氏は、保護者は帰宅時や子どもに近づく前に着替えて手洗いを徹底し、子どもが感染した場合は重篤な合併症の兆候に細心の注意を払い、直ちに医師の診察を受けるよう呼び掛けた。

…林氏によると、先週は15人の新たなサル痘感染者(国内14人、輸入1人)が報告されたという。

地元の感染者には、台中市で5人、台北市で4人、桃園市で2人、新北市で2人、台南市で1人が含まれている。

同氏は、約 6万人分に相当する 2万バイアルのサル痘ワクチンが 5月8日に台湾に到着し、ロット放出試験を受けていると述べた。