ファイザーワクチン接種後の血管の内皮機能の障害の一部は「6ヵ月間」持続することを示した日本の研究

 

つまり、血管に受ける影響は、接種直後も半年後も同じということのようで、かなり永続的に続くことが示されています。

論文の著者筆頭は、広島大学大学院 医系科学研究科の山路貴之氏だと思われます。





BNT162b2 mRNA 新型コロナウイルスワクチンの血管機能に対する影響

PLOS ONE 2024/04/30

Effects of BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine on vascular function

概要

新型コロナウイルスワクチンの血管機能に対する影響については、依然として議論の余地がある。

私たちは、血流媒介血管拡張によって評価される内皮機能、およびニトログリセリン誘導性血管拡張によって評価される血管平滑筋機能に対する BNT162b2ワクチン(ファイザーのワクチン)の効果を評価した。

広島大学病院の医療スタッフ計 23名がこの研究に参加した。 血流媒介血管拡張とニトログリセリン誘導性血管拡張は、ワクチン接種前と 2回目のワクチン接種後 2週間と 6か月後に測定された。

血流媒介血管拡張は、2回目のワクチン接種から 2週間後、ワクチン接種前よりも有意に減少した。血流媒介血管拡張は、ワクチン接種の 2回目の投与後 2週間よりも 6か月の方が有意に大きかった

ワクチン接種前の血流媒介血管拡張と 2回目のワクチン接種後 6か月後の血流媒介血管拡張の間に有意差はなかった。

ニトログリセリン誘導性血管拡張値は、ワクチン接種前、ワクチン接種後 2週間、および 6か月で同様だった。

BNT162b2 新型コロナワクチンは、内皮機能を一時的に障害したが、血管平滑筋機能は障害せず、障害された内皮機能はワクチン接種後 6か月以内にベースラインレベルに戻った。