「経済崩壊」カテゴリーアーカイブ

パナマ運河の通航制限が1年間延長される見込み

 

パナマ運河の発着国の上位は、「米国、中国、日本」となっていまして、1年も延長するとなると、少しずつサプライチェーン等に影響が出てきそうです。


パナマ運河、水不足で通航制限1年延長も

日経XTECH 2023/09/08

大西洋と太平洋を結ぶパナマ運河で水不足のため航行制限が導入されているが、運河当局はこのほど、十分な降雨が望めない場合には制限を1年間継続する方針を固めた。

船舶が高低差のある運河を通航するには、閘門(こうもん)に水を注入して水位を調整する必要があるが、降雨量が不足しているため十分な水を確保できていない。

1隻当たり2億リットルの水が必要

パナマ運河庁のイリヤ・エスピノ副長官は 24日、AFPに対し、向こう 3か月間に十分な雨が降らなければ、通航制限を「 1年継続することを検討している」と述べた。利用者はその間に対応策を検討できるだろうとしている。

パナマ運河の通航には、1隻当たり2億リットルの水が必要とされる。しかし、エルニーニョ現象の影響もあり、パナマは現在、深刻な干ばつに見舞われており、当局は通航制限を導入。そのため滞船が発生しており、1日当たり通航数は昨年は平均 40隻だったが、現在は 32隻にまで減少している。



中国でのiPhone使用禁止の拡大によりアップルの株価は2日間で28兆円減少

 


Apple 時価総額 28 兆円減 「中国政府 iPhone 禁止」の報道

日本経済新聞 2023/09/08

7日の米株式市場で、アップル株が連日の大幅安となった。中国政府が政府機関や国有企業の職員に対し、主力製品「iPhone」などの使用禁止を広げると報じられたことがきっかけだ。

時価総額は2日間で約1900億ドル(約28兆円)減った。詳細は明らかになっていないが、製販両面で重要拠点である中国市場での苦戦が懸念されている。



BRICS 通貨の「紙幣」が公開される

 

試案でしょうが、以下が 100ブリックスの表面と裏面です。


AdvoBarryRoux


AdvoBarryRoux

結構、派手な紙幣ですね。


ロシアはドルに挑戦し、象徴的な100ブリック紙幣を提示

euro.eseuro.com 2023/09/06

Russia challenges the dollar and exhibits a symbolic 100 brics note

駐南アフリカのロシア大使が、BRICS圏の脱ドル化への決意を示す 100ブリックス紙幣を象徴的に提示した。

南アフリカのロシア外交使節団長イリヤ・イゴレビッチ・ロガチョフ氏は、9月5日の夜、アラブ首長国連邦大使館で行われた記念式典で、100 ブリックス紙幣を象徴的に展示し、アラブ諸国の BRICS への参入を記念して、在アフリカのアラブ首長国連邦大使に贈呈した。

米ドルに依存しないために共通通貨を創設しようとする BRICS グループの取り組みの一環であるロシアの象徴的かつ政治的なこの取り組みは、会場のゲストたちから拍手喝采を受けた。

紙幣の片面には、ブロックの建国5カ国、つまりブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの国旗が見られ、もう片面には、イランなど他の 7カ国の記章が掲載されている。

新興経済国の国際グループ BRICS は、8月に開催された第15回国家元首首脳会議で、イラン、アルゼンチン、サウジアラビア、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦のブロックへの参加による拡大に合意した。

BRICS 取引の非ドル化の試みは、米国がロシアや中国など一部の加盟国に対する一方的な制裁と経済戦争を行っているというシナリオの中で始まった。

世界の GDPの 32%を占める BRICS は、主要 7カ国(G7)の対抗勢力として機能しており、その拡大は米国経済を破産させる可能性がある。



英国第二の都市であるバーミンガム市が事実上の財政破綻

 


英バーミンガム市、事実上の財政破綻宣言 賃金格差の是正請求に最大1400億円

CNN 2023/09/06

英国第2の都市、バーミンガム市の議会が5日、事実上の財政破綻を宣言した。賃金格差の是正請求に対する支払いで財政赤字が膨らんだ。

バーミンガム市議会は必要不可欠な公共サービスにかかるもの以外のすべての支出を停止する。賃金格差に起因する請求への対応に必要な額は6億5000万~7億6000万ポンド(約960億~1410億円)にのぼるとみられる。

バーミンガム市は現在、2023〜24会計年度に8700万ポンドの赤字を見込んでいる。

英メディアによると、バーミンガム市議会のシャロン・トンプソン副議長は5日、「同一賃金となるよう過去にさかのぼって賃金を支払う責任がある点など、長年の問題」に直面していると議員らに伝えた。

トンプソン氏はまた、バーミンガム市は「歴代の保守党政権によって10億ポンドの資金が奪われた」と述べ、与党である保守党を非難。さらに「全国の議会と同様に、バーミンガムも成人社会福祉に対する需要の大幅な増加や事業税収の激減、激しいインフレの影響など、前例のない財政難に直面していることは明らかだ」などと窮状を訴えた。

一方、スナク首相の広報官は同日、記者団に対し、「地元で選出された議会が自分たちの予算を管理するのは明白」で、政府がこれまで自治体に関与し、懸念を伝えてきたことを強調した。

バーミンガム市は人口100万人超えるイングランド中部最大の都市。



9月以降、アメリカ経済が「ハードランディング」を起こす可能性が高いとバンク・オブ・アメリカが警告


米国株は依然として深刻な景気低迷の影にさらされている バンク・オブ・アメリカが警告

Voice of Europe 2023/09/01

US stocks vulnerable to economic downswing, Bank of America warns

バンク・オブ・アメリカのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は、FRBの利上げ停止を促す重要な指標として労働市場の減速の兆しが現れていると指摘する。

ハートネット氏は、雇用統計に関する今後の「無害な」報告書が、暑すぎず寒すぎず、ちょうどいい状況を指す「ゴルディロックスのジグソーパズル」を完成させるかもしれないと確信している。しかし、当時に、同氏は9月以降、経済の「ハードランディング」を示す証拠が増えると予想している。

ハートネット氏は前年の米国株の下落を正確に予測していたにもかかわらず、また、S&P500指数が17%上昇しているにもかかわらず、2023年を通じて悲観的なスタンスを維持した。

投資家たちの最近の楽観的な見方は、米国経済の減速により FRB がよりハト派的な姿勢を採るだろうとの期待に一部支えられている。

S&P 500 は過去 2週間で上昇傾向を示したが、2月以来初めて月間として下落して 8月を終えた。期待は現在、労働省が間もなく発表する非農業部門雇用者数報告書にかかっており、多くの人は 2020年末以来最も弱い雇用増加数を明らかにすると予想している。

バークレイズのストラテジスト、エマニュエル・カウ氏はこの見方を支持し、景気低迷を株式市場の押し上げ材料とみなす市場の傾向を強調した。ただし、この見方が持続できるのは、企業の利益が影響を受けない限りであると同氏は警告した。同氏は、経済低迷後の利下げから得られる恩恵の不安定な性質を強調した。

これに加えてカウ氏は、特に欧州や中国などの地域で、すでに不利なニュースが広範囲に広がっていることを考慮すると、「米国の消費者が株式の運命を握る可能性がある」と述べた。

バンク・オブ・アメリカからの追加の洞察は次のとおりだ。

– 8 月 30 日までの 1 週間で、世界の株式ファンドは 103億ドル(約1兆5000億円)の資金を集めた。

– 現金ファンドには 65 億ドルの資金が流入し、債券には 17 億ドルの資金が流入しました。

– ハイテクファンドは成長軌道を維持し、10週連続の資金流入を記録し、51億ドル(約 7500億円)に達し、5月以来最大の資金流入となった。

– ハートネット氏は今年テクノロジー業界の支配的な地位を強調し、340億ドル(約5兆円)という巨額の資金を集めた。

– 対照的に、米国の株式ファンドはわずか 45 億ドル(約6500億ドル)を集めただけで、欧州では 25 週間にわたる資金流出傾向が続いている