[「このままでは畜産農家激減」 飼料や原油高で生産者に限界感]という報道

 

飼料のトウモロコシ価格は、アメリカの動向があまりよくないため、今後も上昇しそうです。石油価格も同じです。

(参考報道) ミシシッピ川の水位が低下し、トウモロコシの輸出に危機 (輸出のほとんどがミシシッピ川経由) (2022/10/08)

(参考報道) ロシア政府が、石油価格の上限導入国への供給を停止 (2022/10/06)


「このままでは畜産農家激減」 飼料や原油高で生産者に限界感

岩手日報 2022/10/08

家畜飼料の価格高騰が収まらず、県内の畜産農家の経営をさらに圧迫している。

今年に入りウクライナ情勢や円安の複合的な要因が絡み合い、価格安定の道筋は見えない状況。

現場からは「このままではやっていけない」と悲鳴が上がる。本県は全国上位の畜産県で国や地元自治体も支援に乗り出しているが、光熱費や原油の高騰も追い打ちをかけ、生産者の苦悩は日増しに強まっている。

「酪農を54年続けてきたが、かつてなく厳しい状況だ。このままでは日本の畜産農家は激減するのではないか」。牛舎で餌をやる八幡平市松尾寄木の酪農家、松本千秀(ちしゅう)さん(74)は声を落とした。

特に厳しいのは、トウモロコシなど穀物を原料とする配合飼料。農林水産省の飼料月報によると、乳牛用の価格は7月時点で1トン当たり9万5097円。この2年間で約1・5倍も値上がりした。