米テキサス州が顔認証技術の情報収集を違法としてフェイスブックを提訴

 


テキサス州がFB提訴、顔認証技術利用して無断で個人情報収集と主張

ロイター 2022/02/15

米テキサス州の司法当局は14日、メタ・プラットフォームズが運営するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェイスブック(FB)を提訴した。顔認証技術に基づき、テキサス州民の同意なしに彼らの生体認証データを収集して、プライバシー保護規定に違反したと主張している。

訴状によると、FBはユーザーがアップロードした写真や動画から勝手に生体認証データを集めた上で、第三者に情報を開示し、相応の時期にデータを廃棄しなかった。対象者は数百万人に達するという。

パクストン州司法長官は「これは巨大IT企業の詐欺的ビジネスの新たな一例で、阻止しなければならない。私は州民のプライバシーと安全を守るために闘い続ける」と述べた。

メタの広報担当者は訴訟について「これらの主張に正当な根拠はなく、われわれは積極的に争っていく」とコメントした。

FBは昨年11月、顔認証システムの運営を停止し、10億人強の情報を消去する方針を表明。この技術の利用を巡る懸念や、どの規制が適用されるか不透明な点を理由に挙げた。

2020年にはイリノイ州が同様の懸念で起こした訴訟で6億5000万ドルを支払って和解することに合意している。