中国江西省で激しい「ひょう嵐」により7人が死亡。強風で窓から吹き飛ばされた人たちも多数

 

江西省の場所

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江西省のひょう嵐で少なくとも7人が死亡、約4億元の経済損失をもたらした

ntdtv.com 2024/04/04

江西风雹灾害至少7人死亡 经济损失约4亿元


強風で吹き飛ばされた大学の寮の部屋。

中国の江西省が、まれな強風とひょう災害に見舞われ、一部の地域では最大風力がレベル17近くを記録し、これは台風に匹敵する風速であり、死者も出た。

亡くなったのは少なくとも 7名で、広い範囲で農作物に被害があり、家屋も倒壊し、直接的な経済損失は概算で 4億元(約83億円)に上ると試算されている。

中国本土メディア「南方週末」によると、江西省治水・干ばつ救援本部は、現地時間 4日15時30分の時点で、 3月31日から同省で始まった強風とひょう災害により、一部の地域に被害が出ていると発表した。

南昌、九江などの地域 11の区と市の 87県で約 31万3,000人が被害を受け、7人の死亡が報告された。2万2,700ヘクタールの面積で農作物が被害を受け、668.9ヘクタールの作物が失われた。

家屋 14世帯48戸が倒壊し、115世帯 263戸が甚大な被害を受け、直接的な経済損失は 4億元に上ると概算されている。

江西省気象台は、今月 4日から 7日にかけて、江西省南部に降雨帯が残り、一部の地域では引き続き大雨が降ると予想している。

公開情報によると、この異常な暴風雨と雹の天候は 3月29日に始まり、3月31日早朝に急激に強まり、南京市や南昌市などでまれに見る強風を引き起こした。青雲浦区、南昌県、金仙県の地上観測所では、レベル 10~ 12に達する風の強さを測定した。

超強風により街路灯が飛ばされ、住宅のベランダや窓、エアコンなどが破損したり、あるいは吹き飛ばされた。強風で窓から吹き飛ばされて多数の人が転落する事故も発生した。家で寝ている間に吹き飛ばされて地面に落ちた人たちもいた。

中国中央気象台は2日夕方6時、対流気象が激しくなるオレンジ警報を発令し、2日夜から中国中部、中国東部、華南で激しい対流天気が発生すると予想した。 3日、最大風はレベル 12を超えた。

中国本土がオレンジの厳重対流警報を発令するのは 2013年以来初めてだ。