北朝鮮の金正恩氏が、女性たちに「もっと子どもを産んでほしい」と泣いて訴える

「全国母親集会」というものでの出来事で、以下のように数千人の女性が集まった集会でのことだったようです。

北朝鮮のニュース映像と思われる動画があります。北朝鮮も泣いて訴えるほど少子化が進んでいるのですかね。それでも、日本や韓国よりは、はるかに高い出生率ではあります。


金正恩氏が女性たちに「もっと産むように」と泣いて訴える

telegraph.co.uk 2023/12/05

Kim Jong-un cries as he tells women to have more babies

北朝鮮の指導者は、出生率の低下を阻止するのが女性たちの義務だと女性たちに語る

金正恩氏が北朝鮮の女性たちに、より多くの子供を産み、権威主義国家を愛するよう育てるよう訴えながら泣き叫ぶ姿が撮影されている。

北朝鮮の指導者は、平壌で開かれた全国母親集会に集まった数千人の女性たちに演説しながら、白いハンカチで目を軽く押さえているところを目撃された。

聴衆の多くは、慎重に演出されたこのイベントの間、金正恩氏と一緒に涙を流した。このイベントは、出生率の低下に対する懸念が高まる中、11年ぶりに開催された。

3人の子供がいると推測される金氏は、「少子化を食い止め、充実した育児と教育を提供することは、母親たちと一緒に解決すべき家族の問題だ」と語った。

北朝鮮は人口動向についてほとんど詳細を明らかにしていないが、韓国政府は出生率が過去 10年間着実に低下していると推定しており、これは肉体労働と兵役に大きく依存している政権を警戒させることになるだろう。

韓国統一省は、金氏の演説は同国の出生数の減少を初めて公に認めたものだと述べた。

国連人口基金と世界銀行によると、北朝鮮の出生率は 2020年以降、女性 1人あたり 1.79~1.8人程度で推移している。

戦後の人口増加を抑制するための 1970年代と 80年代の産児制限プログラムと、数百万人が死亡したと推定される 1990年代半ばの大飢餓の後、1960年代後半の 4.05という高値から 1990年代後半には 2.1未満に低下した。

しかし一方で、韓国は北朝鮮以上に急速に少子化が進んでおり、昨年の出生率は 0.78という過去最低を記録している。

北朝鮮の国営メディアの今年の報道によると、同国は3人以上の子供を持つ世帯に対し、優先的な無料住宅手配、国家補助金、無料の食料、医薬品、家庭用品、子供への教育特典など一連の手当を導入した。

金氏は演説の中で母親たちに、自分たちの「主要な革命的任務」は子供たちに「社会主義の美徳」を叩き込み、与党への忠誠心を植え付けることであると思い出させた。

金氏が公の場で公然と涙を流したのは、今回の感動的な演説が初めてではない。

2020年、彼はパンデミック初期の混乱した経済時期にこの閉鎖的な国を導くことができなかったことについて、珍しく泣きながら謝罪した。

今年初め、半島を分断した朝鮮戦争の終結 70周年を記念した 7月の軍事パレードで、彼の目は涙であふれていた。