アスパルテーム誘発性不安の世代間伝達と、扁桃体におけるグルタミン酸-GABAシグナル伝達と遺伝子発現の変化
PNAS 2023/09/18
概要
約 5,000のダイエット食品や飲料に含まれる人工甘味料であるアスパルテームを、FDAが人間に推奨する 1日最大摂取量の 15%未満に相当する用量でマウスに曝露させると、不安のような行動が引き起こされた。
不安は、全般性不安障害の治療に使用されるジアゼパム(※ ベンゾジアゼピン系の薬剤)によって軽減された。
アスパルテームへの曝露は、不安や恐怖を制御する脳領域である扁桃体の興奮と抑制のバランスを制御する遺伝子の発現に変化をもたらす。
その反応と、扁桃体遺伝子発現の変化は、アスパルテームに曝露された個人に限定されるものではなく、アスパルテームに曝露された男性の子孫である最大 2世代に現れた。