スパイクタンパク質が鼻腔内で発現するだけで「脳神経症状が生じる」ことを発見した東京慈恵会医科大学の論文

 

その概要の部分です。これを読む限り、「鼻腔投与型の新型コロナワクチン」は、その抗体がスパイクタンパク質なら、相当問題がありそうですね。


新型コロナウイルス・スパイクタンパク質の病原性を解明 – 新型コロナ後遺症および次世代ワクチン開発に重要知見 –

時事 2023/05/29

[概要]

新型コロナ後遺症でみられる脳内炎症や倦怠感などの脳神経症状の発症メカニズムは不明でしたが、東京慈恵会医科大学・ウイルス学講座(講座担当教授:近藤一博)は、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の一部であるS1タンパク質が鼻腔内で発現するだけで、これらの脳神経症状が生じることを発見しました。

また、S1タンパク質を発現させた新型コロナ後遺症モデルマウスは脳内のアセチルコリンの産生が低下しており、認知症の治療薬であるドネペジル(商品名:アリセプト)を投与して脳内のアセチルコリン不足を補うことで、脳内炎症や倦怠感が改善されることを見出しました。

本研究の成果は、新型コロナ後遺症の脳内炎症や倦怠感の原因がスパイクタンパク質の一部であるS1タンパク質の鼻腔内発現であることを示し、ドネペジルによる治療の可能性を示唆します。

また、このようなスパイクタンパク質の鼻腔内発現による病原性とその発症機構を明らかにしたことで、現在、世界中で計画されている、鼻腔投与を中心とした次世代新型コロナワクチンの安全性を向上させる方法の開発にも貢献できるものと考えています。

本研究は、日本医療研究開発機構(AMED) 新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の支援(研究開発課題名:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症として生じるうつ症状と疲労の予防および治療を目指した発生機構解明)によって行われ、2023年5月24日付で米国科学誌iScience(Cell press)に掲載されました。