韓国で高リスク群に対しての「4回目のコロナワクチン接種」が開始。4回目ブースターはアジア初

 


韓国、新型コロナ感染者また最多…高危険群、ワクチン4回目の接種開始

中央日報 2022/02/15

免疫低下者や療養病院・施設対象者など計180万人に対する新型コロナワクチン4回目の接種が始まった。ただし、防疫当局は一般国民に対する4回目の接種は現在検討していないと明らかにした。

14日、中央防疫対策本部によると、免疫低下者130万人、療養病院・施設の入院・入所者、職員50万人は3回目の接種をして4カ月(120日)が過ぎた後から4回目の接種が可能だ。

ファイザー、モデルナなどmRNAワクチンを打つ。免疫低下者は当日接種(残余ワクチン予約)で14日から4回目の接種が可能だ。事前予約の場合、28日から接種することができる。療養病院・施設の接種者は3月第1週目から次々と接種が行われる。

中央防疫対策本部は一般国民に対する4回目の接種は検討していないと明らかにした。

4回目の接種効果に対して中央防疫対策本部が提示した根拠はイスラエルの研究結果だ。4回目の接種を完了したイスラエルの60歳以上は未接種者に比べて感染は2倍以上、重症は3~5倍程度防いでいるという結果が出た。

オミクロン株による変異の重症化率、致命率自体はデルタより3分の1程度と低い方だ。中央防疫対策本部がオミクロン株と確認された感染者3万1567人(12日0時基準)を対象に調査した結果、重症患者は85人、死亡者は40人ということが分かった。
デルタ株感染者2万8271人に比較して分析したところ、オミクロン株重症化率は0.42%、致命率は0.19%で、デルタの3分の1水準を維持している。60歳未満年齢帯の致命率は0%と分析された。だが、60代は0.2%、70代は1.2%、80歳以上は5.6%だった。

そのため、当局は最近、高齢層の感染者規模と割合が増えるとこれを鋭意注視している。先週(6~12日)の 60歳以上感染者は3万7681人で、前週(1万4527人)に比べて2.6倍程増加した。重症・重篤患者、死亡者も増加傾向に転じた。先週新規重症・重篤患者は133人から232人に約1.7倍になった。週間死亡者は187人で、前週(146人)より28%増加した。死亡者の中で60代以上が92.5%を占める。

一方、14日午後9時まで集計された感染者は5万6213人と、前日(5万3390人)より2937人多かった。同時間帯で最多記録だ。