[コロナ禍で年長クラスに4カ月の発達の遅れ]という日本の報道

 

コロナ禍ではなく「マスク禍」の影響のわけですが、海外の事例から考えると、脳の発達の阻害により、IQ自体が下がっている子が多いと思われるので、長期的にも難しい問題だと思います。認知能力だけではなく、顔認識ができない子どもたちも増えていると思われます。

以下の海外の事例などをご参照下されば幸いです。

マスクによる乳幼児の「深刻な言葉の遅れ」の増加率が「364%」に達しているとアメリカのセラピストが声明 (In Deep 2022年1月20日)

パンデミック中に生まれた子どもたちの IQ が認知障害のレベルにまで低下していることがアメリカの研究により見出される (In Deep 2021年8月15日)


コロナ禍で年長クラスに4カ月の発達の遅れ 専門家「無視できない」

朝日新聞 DIGITAL 2023/07/11

新型コロナウイルス流行の影響で、5歳児クラス(年長クラス)の保育園児では、コロナ禍を経験していない場合と比べて約4カ月の発達の遅れがみられたと、京都大と筑波大、慶応大などの研究チームが分析した。

調査を主導した佐藤豪竜・京大助教(社会疫学)は「無視できない大きさで、発達の遅れがみられた子どもへ積極的な支援が欠かせない。影響が長期的なものかどうか、さらなる追跡調査が必要だ」と指摘する。

コロナ禍で小学生らの学力への影響を調べた研究は数多くあり、マイナスの影響があったと結論づけられているが、未就学児への影響を調べた研究は数少なく、実態がほとんどわかっていなかった。

研究チームは2017~19年度にかけて、首都圏のある自治体の43認可保育園の1歳児クラスと3歳児クラスの計887人について、「KIDS乳幼児発達スケール」と呼ばれる標準的な検査法で、発達状況を調べた。

それぞれ2年後に3歳児クラスと5歳児クラスとなった同じ子どもを調査した。日本で最初の新型コロナの感染者が出たのは20年1月。コロナ禍の経験の有無でどのような違いがあるかを比べた。子どもの調査時の月齢や出生時体重、保育園のケアの質、保護者の精神状態、家族構成、登園日数などの影響を取り除く手法で分析した。

その結果、3歳児の年少クラスから5歳児の年長クラスになるまでにコロナ禍を経験した園児は、経験していない園児より平均4・39カ月の発達の遅れが出た。運動や言語表現、しつけなどの分野で遅れが大きかった。