「病気の時代」カテゴリーアーカイブ

[マダニ感染症報告が過去最悪ペース]という報道

 

グラフを見ると「2021年」から、わりとグッと増えていますね。温暖化云々というより、合理的に考えれば、免役抑制の問題ではないかと。


マダニ感染症報告が最悪ペース 半年で243人 温暖化で分布拡大

日本農業新聞 2023/07/14

感染症法で「4類」に分類され、医師に診断の報告が義務付けられるマダニ媒介感染症6種の患者数が今年、過去最悪のペースで増えていることが分かった。

国立感染症研究所が都道府県の患者数を1週単位で記録する「感染症発生動向調査」を基に集計したところ、26週目に当たる7月2日時点で243人に達した。

患者数増加の背景には、地球温暖化でマダニを運ぶ鹿やイノシシの分布拡大が指摘されており、野生動物が活発化するこれからの季節は一層の警戒が必要だ。

集計によると、年間の患者数が最悪だった2021年26週より4人多い。感染症ごとの患者数の傾向はほぼ同じ。

日本紅斑熱が144人、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)83人と双方で全体の9割を占める一方、ライム病6人、回帰熱10人となっている。

都道府県別の患者数は、日本紅斑熱の最多が広島の30人で、三重17人、熊本10人、和歌山9人と続く。SFTSは山口・宮崎が各10人、長崎9人、高知・大分各7人などいずれも西日本に集中。

一方、ライム病と回帰熱は北海道が最も多く、それぞれ3人、10人と全国の大半を占める。

感染研が6種の記録を始めた13年以降、患者数は増加傾向にある。過去最多の21年は633人、22年617人で、10年で倍増。

日本紅斑熱とSFTSの患者の増加は顕著で、患者数全体を押し上げている。ライム病と回帰熱は年間10~20人台で推移。ダニ媒介脳炎は18年以降、野兎(やと)病は15年以降、患者は確認されていない。

一方、近年はマダニ媒介の新しい感染症も出現。20年に見つかった「エゾウイルス」は北海道で7人が感染し、22年は「オズウイルス」に感染した茨城の70代女性が死亡した。患者が確認されていないマダニ感染症が10種以上ある。

患者数増加について、環境省鳥獣保護管理室は「マダニを運ぶ鹿やイノシシの生息域が、地球温暖化に伴う積雪の減少で広がっているためではないか」と指摘。その上で「耕作放棄地の増加で人間の生活域にも近づいている」として感染対策の徹底を求める。

ヘルパンギーナ感染対策に「次亜塩素酸ナトリウム (ハイター)で消毒を」という報道

 

報道の下に、2019年の日本の論文の一部を添えておきます。次亜塩素酸ナトリウムは、特に赤ちゃんには危険です。

単なる夏風邪に余計なことをするから事態が悪化する。


「ヘルパンギーナ」感染急拡大 予防ポイント「アルコールは効かない」「次亜塩素酸ナトリウムで消毒を」

長野放送 2023/07/12

子どもにかかりやすい夏風邪「ヘルパンギーナ」。

先週、「警報レベル」を超え、きょう12日の発表ではさらに感染が拡大しました。小児科も患者が増えていて「対策の徹底」を呼びかけています。

松本市の小児科では、おととい、休み明けということもあり多くの親子連れが診察に訪れていました。

保護者が心配していたのは―。

2児の母:
「上の子(5歳)がかかったばっかりで下の子もちょっとこんこんしてたので『ヘルパンギーナ』かなというところはあったけど心配です」

■ヘルパンギーナ 感染急拡大

夏風邪の「ヘルパンギーナ」。

5歳以下の子どもがかかりやすく38度以上の発熱が続き、口の中に水ぶくれ状の発疹ができます。

県内では5月下旬から増え始め、7月2日までの一週間の一医療機関あたりの患者数は警報レベルの6を超えました。

きょう12日発表の9日までの一週間ではさらに増加しています。

■アルコールは効かない

こちらの病院でも6月から患者が増え、おとといは訪れた子ども40人のうち8人が「ヘルパンギーナ」だったということです。

高島医院・水野史院長:
「去年、ヘルパンギーナが全然はやっていなかったので免疫を持っていない子が多い。ヘルパンギーナのウイルスはアルコールが効かないので、しっかり手洗いをしないと手に残っててうつってしまう性質がある」

■次亜塩素酸ナトリウムで消毒を

新型コロナウイルスも感染が拡大しつつあります。

これ以上感染が拡大すると小児医療がひっ迫する恐れもあるとして対策の徹底を呼びかけています。

高島医院・水野史院長:
「一番は手洗い。アルコールは効かないので消毒する。ドアノブなどを次亜塩素酸ナトリウム、ハイターを薄めて消毒する。ウイルスは便に排出されますので、マスクをしておむつ替え、その後、手洗いをしっかりする」


 

(参考論文)

富山大学名誉教授 大谷修氏の2019年の論文「危険な次亜塩素酸ナトリウムと適切な消毒」より

消毒や漂白のために用いられる塩素系製剤は、しばしば健康被害をもたらす。

塩素系製剤である次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)は水溶液中で加水分解して次亜塩素酸を生じる。この次亜塩素酸が殺菌効果を発揮する。

次亜塩素酸は排水管などの金属を腐食させる。

次亜塩素酸ナトリウムはトイレ掃除に使う塩酸や酸性洗剤と反応して有毒な塩素ガスを生じる。塩素ガスを吸引すると、肺水腫などの重篤な呼吸器障害を生じる。

塩素処理したスイミングプールにおいても喘息等を発症するリスクが高まり、アレルギー疾患を増悪する。

以下の記事に掲載しています。

日本政府当局は、いいかげんに「あまりにも身体に有害な《空間と環境への消毒剤使用》を禁止する」という強い命令を出すべきだ。このままじゃ日本人の子どもたちが若くして死んでしまう
In Deep 2020年6月14日

「第1波以降で今が一番ひどい状況」という沖縄石垣市の病院の報道

 


「第1波以降で今が一番ひどい状況」県立八重山病院でコロナ逼迫 感染対応スタッフらに欠勤相次ぐ 沖縄・石垣市

沖縄タイムス 2023/07/12

沖縄県石垣市にある県立八重山病院(和氣亨院長)は11日に緊急の記者会見を開き、医療スタッフの1割近くに新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者が出ているなどとして、医療提供体制が危機的な水準になっていると訴えた。さらに深刻化すれば、重症患者は自衛隊機で沖縄本島移送する可能性があるという。

八重山の医療フェーズは最大レベルの「5」で、県に申告している確保病床数は15床。しかし11日現在、既にこれを超える患者22人が入院中だ。うち3人は重症で、2人は人工呼吸器を装着している。11日からは一つの病棟を全てコロナ用に充てている。

医療スタッフは28人が感染し、22人が濃厚接触者となっている。感染対応のスタッフを中心に欠勤が相次ぎ、他の病棟から補っているが、今週からは予定していた一部の手術や入院を延期した。濃厚接触者はその日ごとに陰性を確認した上で出勤している。

和氣院長は「職員も感染して労働力が逼迫している」と訴えた。

立花祐毅医師は、ワクチン未接種などで肺炎の患者が増えているとし、「体感ではデルタ株とオミクロン株が重なったように思える。第1波以降で今が一番ひどい状況だ」と述べた。

6月26日~7月2日の1週間の新規感染者は八重山が1定点医療機関当たり54・67人と、保健所別で県内2番目に多い。

札幌の高校で100人以上の学生がコロナ感染疑いで学校閉鎖に

 


新型コロナ集団感染 札幌市内の高校で学級閉鎖 少なくとも生徒数十人が陽性 100人以上が感染疑い

HTB北海道ニュース 2023/07/12

札幌市内の高校で100人以上が新型コロナに感染した疑いがあり、学校閉鎖となりました。

北海道教育委員会によりますと、札幌市豊平区の道立札幌月寒高校で11日までに少なくとも数十人の生徒が新型コロナの陽性となりました。

さらにかぜの症状を訴えている生徒を含めると100人以上にのぼるということです。月寒高校は11日から学校閉鎖となっています。

先週発表になった道内全体の1医療機関当たりのコロナ感染者数は、前の週より4週ぶりに増加に転じています。

[児童数十人が体調不良訴え複数人搬送、熱中症か]という岐阜の報道

 

運動をしていたわけでもない午前に…。ここのところとても暑いですので、今後も増えるのでしょうかね。

(参考記事) なぜこんなに子どもたちが熱中症で倒れるのか。それはスパイクタンパク質の最大の脳感染のターゲットが「体温調節をつかさどる」視床下部だから
In Deep 2023年7月8日


【速報】児童数十人が体調不良訴え複数人搬送、熱中症か 岐阜・各務原市

岐阜新聞 Web 2023/07/11

11日午前10時40分ごろ、岐阜県各務原市川島河田町の川島小学校で、児童数十人が熱中症のような症状を訴え、16人程度が岐阜市内などの病院に救急搬送された。

重症者はいないもよう。

各務原市消防本部によると、学校から「6年生の男児が気分が悪く、体がだるいと訴えている」と119番があった。

市教育委員会によると、この日は午前9時30分ごろから、創立150周年記念の航空写真の撮影をしており、全校児童が校庭にいたという。

学校のホームページによると、全校児童は779人。

岐阜地方気象台によると、隣接する岐阜市の午前11時の気温は32・3度だった。

アメリカで障害で働くことができなくなった労働人口がここに来て急激に上昇

 

16-64歳の障害を持つ労働者数の推移 (男性)

Edward Dowd

16-64歳の障害を持つ労働者数の推移 (女性)

Edward Dowd

[参考記事] ワクチン接種キャンペーン以降のアメリカの「欠勤率」と「休業率」が衝撃的な高さを記録。そして思う今後…
In Deep 2023年3月22日

「手指消毒剤はノロウイルス感染発生のリスクを高める可能性がある」という2011年の論文

 


手指消毒剤はノロウイルスのリスクを高める可能性がある

CMAJ 2011/09/06

Hand sanitizers may increase norovirus risk

米国予防医学会の会合で発表された米国の長期介護施設 161か所の調査で、日常の手指衛生におけるアルコールベースの手指消毒剤の優先使用とノロウイルスの発生リスクの増加との関連性が明らかになった。

ノロウイルスは急性胃腸炎のほとんどの原因となる感染性の高いウイルスだ。

この研究によると、ノロウイルスの発生を経験した施設のスタッフは、日常的な手指衛生に石鹸と水での洗浄以上に手指消毒剤を使用する可能性が 6倍高かった。

石鹸と水での洗浄より、アルコールベースの手指消毒剤を優先的に使用していると報告した 45施設のうち 53%でノロウイルスの発生が確認されたのに対し、手指消毒剤の使用頻度が低かった 17施設での発生は 18%だった。

さらに、複数のノロウイルスの発生があった 3つの施設では、スタッフが日常的および発生中の両方で、石鹸と水での洗浄より、手指消毒剤を使用する可能性が高いと報告されていた。

これらの調査結果は、アルコールベースの手指消毒剤が「ノロウイルスの蔓延を制御する上で最適ではない」可能性があることを示している。

しかし、米国疾病予防管理センター (CDC)の感染症対策当局のデイビッド・ブレイニー博士は、この調査の遡及的設計では、手指消毒剤の使用とノロウイルスの流行との間の因果関係は示されていないと、否定的な見解を示した。