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2月13日の武見厚生労働大臣の会見のワクチン関係分より

以下のようなくだりもあります。

> (記者)予算が、当初は3億6,000万円でした。しかし、補正予算でなんと397億7,000万円、実に110倍になっております。ここから、厚生労働省が想定する100倍以上の健康被害が出てしまったと考えられますが、いかがでしょうか。


武見大臣会見概要

厚生労働省 2024/02/13

(令和6年2月13日(火)9:27~9:37 省内会見室)

記者:

今年度、令和5年度の新型コロナワクチンの予防接種健康被害救済制度の認定数が、2月9日公表時点で4,232件、うち死亡の認定が412件となっております。これは予防接種健康被害救済制度が始まって以来、約47年間の、新型コロナワクチンを除く健康被害認定数3,636件うち死亡158名を、単年度で、そして年度途中にも関わらず、既に超えてしまっています

これは厚生労働省にとって、新型コロナワクチンでこれほどの健康被害が出ることは、想定していたことなのでしょうか。それとも想定していなかった事態なのでしょうか。

大臣:

新型コロナウイルスワクチンは、PMDAの審査及び薬事・食品衛生審議会の審議を経て、その品質や有効性及び安全性を確認した上で薬事承認されており、我が国において新型コロナワクチンの特例臨時接種を行うに当たっては、当該ワクチンの有効性・安全性等について厚生科学審議会でも改めて検討を行っています。

その上で、新型コロナワクチンと他のワクチンでは接種頻度や接種対象者等が異なることから、健康被害救済制度の認定件数を単純に比較することは適切ではないと考えます。

なお、新型コロナワクチン接種後の副反応が疑われる症状の報告については、定期的に開催している審議会において評価を行っており、審議会においては、現時点では、これまでの報告によってワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価しています

また、新型コロナ感染症の発生以降、国民の命と暮らしを最優先に、感染拡大防止と社会経済活動のバランスを取りつつ、科学的知見やエビデンスを重視し、政府を挙げて、この医療提供体制の整備や、ワクチンを含めた、重症化リスクの高い方への支援などの対策を講じてきた結果、我が国の新型コロナの人口あたりの感染者数・死亡者数は、他のG7諸国と比べて極めて低い水準に抑えられていると私は理解しています。

今後とも科学的な知見の収集に努めるとともに、専門家にご評価いただきながら、ワクチンの安全性の評価を適切に行います。その上で、新たな知見が得られた場合には、速やかに医療機関等に情報提供するなどの対応を確実に行っていきたいと思います。

記者:

想定外か想定内かのお答えはいただけませんでしたが、そこは真摯に、想定外であるということを仰っていただきたかったと思います。

その根拠ですが、令和5年度の新型コロナワクチンの健康被害認定に関わる予算額です。この予算が、当初は3億6,000万円でした。しかし、補正予算でなんと397億7,000万円、実に110倍になっております。ここから、厚生労働省が想定する100倍以上の健康被害が出てしまったと考えられますが、いかがでしょうか

大臣:

今申し上げた通り、私はもっと全体の中で、こうしたワクチンを通じてパンデミックの最中に、特に弱体なリスクの高い高齢者や基礎疾患を持った方々をどれだけ救済するか。

そしてまた、重症化予防などを通じて、確実に今度は社会活動というものを、できるだけまたその中でも維持していくことができるか、こうしたことを全体として考えた上で、このコロナにおける副反応の在り方ということは、亡くなられた方の件数を含めて考えるべきだと考えており、その上で、それらについては科学的なエビデンスをベースに判断するべきであり、それが故に、私が何度も杓子定規のようにいつも審議会と言っていますが、こうしたところでやはりサイエンスについての深い知識を持った方々に、そうした科学的なエビデンスをしっかり毎回確認していただいた上で、全体の大きなバランスを考えるというものが私の立場です。

英国の百日咳の症例が年間で「15,300%(153倍)」の増加

過去約1年のイングランドの百日咳の新規症例数の推移

Ilkka Rauvola

急激に増加し始めたのは、2023年の第50週(12月中旬くらい)です。ちょうど、以下のような記事を書いた直後にこのグラフを見ましたので、複雑ですね。

[記事]麻疹の歴史に見る「ワクチンの威力」。そして、感染症の流行を制御できるのは自然の成り行きだけ、と改めて思う
In Deep 2024年2月13日




コロナ感染の70%は遺伝が原因という論文。ただ「その確率がどんどん変化している」という奇妙さ

 


なぜ私は COVID に感染し続けるのに、周りの人たちは感染しないのか?

TIME 2024/02/08

Why Do I Keep Getting COVID-19 but Those Around Me Don’t?

COVID-19 は、常に同じように人々に影響を与えるわけではない。たとえば、誰かが病気になった場合、たとえ最近一緒に時間を過ごしたとしても、その人の親密な社会的サークルの全員が感染するわけではない。

しかし、なぜだろう?

ネイチャーに最近掲載された論文では、研究者たちは、遺伝学から公衆衛生介入に至るまで、ウイルスが人から人へどのように広がるかに影響を与えるさまざまな要因を詳しく調査している。

彼らは、パンデミックの初期には、社会的距離、隔離、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種などの環境要因が人々が感染するかどうかに大きな役割を果たしていたが、時間の経過とともに遺伝的要因がより重要になったことを発見した。

現在、COVID-19 に感染する確率の 30%から 70%は遺伝が原因である可能性があると研究者たちは結論づけた。

この推定値を達成するために、研究者らは、2020年2月から 2021年10月までにニューヨーク市の大規模病院で COVID-19 の検査で陽性反応が出た 1万2000人以上(合計約5600家族)の健康記録を調査した。

研究者たちは、研究の開始時には、感染する可能性の約 33%を遺伝が占めていたが、最終的には 70%を遺伝が占めたと推定した。

これは、人の遺伝子が感染の可能性の約 1%しか説明できないと推定していたこれまでの研究からは大きな隔たりがある。これは、これまで考えられていたよりも多くの遺伝子が寄与している可能性があることを示している。



シリア外相が「イスラエルとの戦争の準備は完了した」と声明

 


シリア、イスラエルとの「戦争」の準備完了 – 外務大臣

RT 2024/02/12

Syria ready for ‘wars’ with Israel – FM

地域危機が続く中、シリアのファイサル・メクダド外相は 2月11日、ダマスカスはイスラエルとの潜在的な軍事衝突において領土を守る十分な準備ができていると述べた。

メクダド氏はダマスカスでイランのホセイン・アミール・アブドラヒアン外相と会談し、イスラエルとガザでのハマス戦争中のパレスチナ人への共同支援について話し合った。

メクダド氏は、シリアは 1948年にアラブ諸国と新興ユダヤ国家との間で初の本格的な戦争が勃発して以来、イスラエルに「抵抗し続けている」と述べた。

「シリアはイスラエルの占領に対して戦争をしており、戦争をする用意があるが、いつどのようにして決定するかはシリアが決めることだ」と外相は強調し、1967年以来イスラエルが支配するシリア南西部の一部であるゴラン高原の重要性を指摘した。

マクデド氏は、ゴラン高原のイスラエル占領を終わらせることが「われわれの最優先事項」であると主張し、「シリアはこれらすべての解放作戦の代償を支払う用意がある」と付け加えた。

シリア外相は、シリアにおける米軍とトルコ軍の駐留も「不法」であり、終わらせなければならないと強調した。

アミール・アブドラヒアン外相は続けて 「シリアにおける外国軍の不法駐留」を非難し、米国とイスラエルが パレスチナ人に対して「大量虐殺」を行っていると非難した。

米国は今月、同地域の米軍基地に対するロケット弾や無人機による攻撃に対抗し、シリアで空爆を実施した。

国防総省は、1月28日に米兵 3人が死亡したタワー22として知られるヨルダンの前哨基地爆破事件の背後にいるイラン関連の過激派組織を標的にしていると発表した。シリアは自国領土への攻撃を国際法上「違法」だと非難した。



アイオワ州の学区で「教職員の30%と生徒の20%が病気で欠席」のため、授業が停止

こういう報道は多いのですが、最近は、感染症の種類も書かなくなってきています。日本だと学校閉鎖のレベルですね。


病気の蔓延により、アイオワ学区は授業を中止せざるを得なくなった

KCCI 2024/02/12

Widespread illness forces Iowa school district to cancel classes

非常に多くの人が病気にかかっているため、アイオワ州の学区全体が授業を停止した。

アイオワ州南部ウェイン郡にあるシーモア・コミュニティ学区の当局者たちは、教職員の 30%と生徒の 20%が病気で欠席しているため、2月13日の授業がキャンセルになったと発表した。

当局者たちは、14日の授業については 13日に決定すると述べた。



死亡率が極めて高い真菌感染症「カンジダ・アウリス」が全米に拡大中

 

カンジダ・アウリスについての厚生労働省の文書はこちらにあります。なお、アメリカでは、他にもさまざまな真菌感染症が拡大中です。

(参考記事)アメリカ人の免疫に何が起きている? 各地で「結核」や「稀な真菌感染症」のクラスターが続発
地球の記録 2023年4月16日


致死性の「カンジダ・アウリス」真菌感染症、米国全土に急速に拡大、死亡率60%

irishstar.com 2024/02/09

Deadly ‘Candida auris’ fungal infection spreading rapidly across US with 60% death rate

致死性の真菌感染症が米国全土に急速に広がっている。

死亡率が 60%にも上る「カンジダ・アウリス」として知られる、この希少な真菌は、薬剤耐性があり、医療施設内で容易に蔓延し、致死率が高いと医師たちは警告している。

ワシントン州は先月、初の感染者を確認した。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、この真菌に感染した患者の 3人に 1人以上が死亡すると警告した。

2024年1月10日に最初の感染者を報告した後、シアトルとキング郡は先週さらに 3人の感染を発表した。

キンドレッド病院シアトル・ファーストヒルは、患者は、「蔓延を防ぐための追加の臨床予防措置と洗浄予防措置を講じて、他の患者集団から適切に隔離されている」ことを確認した。

この致死性の真菌は通常、免疫系が低下している人に影響を及ぼし、いくつかの一般的な抗真菌薬に耐性がある。

これは 15年前に初めて出現したが、それ以来、カンジダ・アウリスの感染率は急増している。2021年に米国で確認された臨床症例数は 2,377人で、2017年から 1,200パーセント以上という驚異的な増加となった

CDCは、カンジダ・アウリスが血流、開いた傷、耳など全身に感染症を引き起こす可能性があると警告している。

マクガヴァン医科大学の感染症教授ルイス・オストロスキー博士は、この真菌の危険性を強調している。

同氏は、「これは医療現場で非常に効率的に広がる能力を備えた潜在的に多剤耐性の病原体です」と述べ、その蔓延を無視すれば「悪夢のようなシナリオ」につながる可能性があると警告した。



ニュージーランドのワクチン接種状況別の直近のコロナ陽性判定率の比較

 

現在ニュージーランドは、コロナ流行波の第5波にあり、第5波が始まってからの推移です。

ちょっと色分けがわかりにくいかもしれないですが、

■(赤)が未接種と 1回接種
■(緑)が 2回接種
■(青)が 3回以上接種

です。

圧倒的な差が示されています。


人口10万人に対しての陽性率の比較

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