「病気の時代」カテゴリーアーカイブ

[インフルエンザ感染、オーストラリアで急増]というCNNの報道

 

以下は南オーストラリア州のインフルエンザの年齢別分布ですが、10歳以下の子どもたちが圧倒的です。


sahealth.sa.gov.au


インフルエンザ感染、オーストラリアで急増 北半球の兆候となる可能性も

CNN 2023/06/13

冬の季節を迎えた南半球のオーストラリアで、例年より早くインフルエンザの流行が始まっている。感染者数が急増している地域もあり、子どもの症例数は最も多い。そうした状況は米国での流行パターンを予測する兆候となる可能性があり、専門家が注視している。

オーストラリア保健相は9日、インフルエンザの症例数が例年よりも早い5月初旬から急増し始めたと発表した。症例数は5年間の平均を上回っているが、2019年と22年のこの時期よりは少ないという。

今年は特に、子どもの症例数がほかのどの年代よりも多いと思われる。

米国の専門家は通常、オーストラリアなど南半球の状況を見て、米国の秋から冬にかけてのインフルエンザの流行パターンを予測している。

ただ今年は新たな課題に直面する可能性もあると専門家は指摘する。「年1回のインフルエンザ予防接種を国民全員に促すことに加えて、新たに改訂された新型コロナウイルスのワクチンも接種できるようになる。

さらに、新しいRSVワクチン2種類がこのほど認可された。あと1週間半ほどで、CDC(米疾病対策センター)諮問委員会は、どんな人がワクチンを接種すべきかを勧告する。

少なくとも高齢者は接種を勧告されるだろう。人によっては1回だけでなく、2回、3回の接種が推奨される」(バンダービルト大学のウィリアム・シャフナー教授)

大人が実際に3回の接種を受けるかどうかは分からない。インフルエンザの予防接種を受けない人が多ければ、症例が増える可能性もある。

新型コロナウイルスの影響で、子どものワクチン接種率は大きく後退した。オーストラリアで子どものインフルエンザの症例がこれほど多いのは、それが一因かもしれないと保健省の広報は指摘している。

[中国で新型コロナ再拡大 一日あたり36万人感染]という日本の報道

 

このテレビ朝日の記事の冒頭は、「中国政府は…」とありますけれど、たとえば、中国の機関紙の人民日報とかは、中国語版でも英語版でもまったく報じていません。「コロナ」という文字さえ出ません。

何がどうなっているのかはわからないままですね。


中国で新型コロナ再拡大 一日あたり36万人感染

テレ朝news 2023/06/12

中国政府は先月に国内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、一日あたり最大で36万人の感染者が確認されたと発表しました。

中国疾病予防コントロールセンターが今月11日に発表した月ごとの統計によりますと、先月はじめに一日あたり18万3000人だった感染者が16日には2倍の36万人に急増したということです。

その後、月末には29万4000人にまで減少しました。

先月の感染者のうち164人が死亡し、2777人の重症者が確認されたということです。

ただ、現在は大規模なPCR検査などは実施されておらず、実際の感染者はさらに多い可能性があります。

中国で著名な感染症の専門家は先月、「6月末に第2波のピークが来る」と述べ、「一週間で6500万人が感染する」と予測を示していました。

中国の新型コロナの検査での陽性率が40%超に

 


中国の新型コロナ検査陽性率、5月に40%超に増加

bloomberg.co.jp 2023/06/12

中国では5月に新型コロナウイルス感染症が再燃し、検査で陽性反応が出た割合は2022年末の感染拡大の波に見舞われた際のピークに近づいたことが、週末に発表された政府データで分かった。

中国疾病予防コントロールセンター(CDC)が11日に公表したデータによると、同国内の病院で新型コロナウイルス感染症と診断された人の割合は4月から5倍余りに増え、5月末には検査対象者の40%超に達した。

これは22年末に中国政府が突然、行動制限を解除したことで感染が急増した後、ピークを脱し始めた1月上旬以来見られていなかった水準。当時は、病院で検査を受けた人の6割で感染が確認されていた。

[マスク、黙食続く教室]という島根県の報道

 

ここに出てくる中学校の校長が、マスクに関して、

「科学的な根拠を持たないわれわれとしては、着けろとも外せとも強く言えない状況にある」

とか言ってるけど、普通の脳みそ持ってるんだったら自分で学習できるだろとは思います。

時間が進めば進むほど、いよいよ、マスクを一生外せない子どもたちが出てきてしまう。


マスク、黙食続く教室 生徒「外す勇気出ず」

山陰中央新報 2023/06/11

新型コロナウイルスが「5類」に移行して1カ月が過ぎた。コロナ禍で染みついた習慣は簡単に変わらず、島根県内の学校ではマスク着用や給食の黙食が続く。通常の学校生活が戻るには時間がかかりそうだ。

県教育委員会はコロナの5類引き下げに合わせ、原則マスクの着用や給食時の黙食を求めない通知を、県立学校や各市町村の教育委員会に送った。

ただ、現場ではマスク着用が目立つ。松江市山代町の湖東中学校(全校生徒394人)では、マスク姿で授業を受ける生徒が8~9割。学校側は着用を推奨していないものの、入学以来着け続けてきた子どもたちは素顔を見せるのをためらう。3年の女子生徒(14)は「本当は外したいが、勇気が出ない」と話す。

太田強校長は、感染拡大を不安視する保護者が一定数はいるとし「科学的な根拠を持たないわれわれとしては、着けろとも外せとも強く言えない状況にある」と難しさを口にする。

雲南市三刀屋町給下の三刀屋小学校(全校児童224人)は、給食時の会話制限をしていない。徐々に会話する児童も出てきているが、聞こえてくるのは、箸や食器を動かす音や、スピーカーから流れる校内放送だ。

「話したい気持ちはあるが、周りが静かな中でしゃべり出す気分にはなれない」と、6年の女子児童(11)。小田川徹哉校長は「(コロナ禍の)3年半でなじんだ生活を、国の通知一つで変えるのは難しい」と話した。

新型コロナの感染流行が続く中国で「今後の中国での最大感染者数の予測は4億人」と述べる専門家

 


中国本土で第二波と第三波のコロナ症状が深刻、北京ではサル痘患者が発生

ntdtv.com 2023/06/11

大陆二阳三阳症状蹊跷 北京出现猴痘病例

中国本土で複数のウイルスが同時に発生している。

多くの中国の医師たちは、病院のベッドが飽和状態にあり、入院患者のほとんどが新型コロナに感染した患者であることを明らかにした。

北京では、新型コロナウイルスが 6週間連続で感染症リストのトップに位置している。同時に、北京でサル痘の驚くべき症例が発生し、懸念を引き起こしている。

新型コロナウイルスの流行が続いており、第二波と第三波の症状が非常に深刻だと感じている人も多い。

上海の外科医のファン医師:「 2日前に赤ちゃんが体調が悪くなり、ひどく嘔吐しました。その時は、呼吸器症状がなかったため、急性胃腸炎が考えられました。そのためコロナの治療は使用されませんでした」

「しかし、数日後にその家族全員が感染して倒れるとは思いませんでした。それから確認すると、予想外に、新型コロナでした。呼吸器官の症状は非常に軽いですが、胃腸の症状は非常に重度です。嘔吐や下痢と同様に、症状は非常に激しく、ひどい時は 1時間に 7、8回も下痢をしました」

上海の住民:「熱があり、腰の両側が痛いです。前回(のコロナ感染時)はわりと軽かったのですが、今回は嘔吐に耐えられませんでした。歩くこともできませんでした」「立ち上がることさえできません。本当に力が出ないのです。今回は前回よりもひどく、さらに不快です」

黒竜江省の住民:「症状は人それぞれ違います。今回の第二波の症状は、頭痛、吐き気、心拍数の上昇です。何もせずに静かに横たわっていると、心拍数は 95に達します。その間、私が立ち上がったり、歩いたり、仕事をしていると、私の心拍数は 130以上に達するでしょう」

6月9日、上海呼吸器病院呼吸器科副主治医の胡洋氏は微博(中国のSNS)で以下のように述べた。

「この新型コロナウイルス流行の波は 4月下旬から徐々に深刻化し、5月1日以降はさらに深刻になっている」

外来診療所に患者が殺到し、6月には重症患者の数が増加し始めた」と胡博士は、さまざまなプラットフォームで普及した新しい歯冠関連科学の閲覧量からもそれがわかると考えている。

6月7日、「ネイチャー」誌の記事は、中国におけるすべての新型コロナウイルス規制が解除され、感染力の高い変異ウイルス(XBB)が蔓延していることを考えると、中国での流行は繰り返されるだろうと述べた。

感染周期は 6か月。シアトルのワシントン大学健康指標評価研究所の疫学者アリ・モクダド氏は、「懸念されるのは、現在の変異種よりも強力で攻撃的な新たな変異種が出現することだ」と述べた。

中国共産党は新型コロナウイルスの感染者数を発表しなくなったため、北京大学の免疫学者である曹雲龍氏は、正確なデータがなければ推定するのは難しいが、以前の研究によれば、この流行の波では少なくとも人口の 30%が感染し、4億人以上が再感染するだろうと推定されている。

中国で新型コロナウイルスの感染が拡大し続ける中、北京疾病予防管理センターは北京でサル痘ウイルス感染者2例が見つかったと発表した。

ハワイ最大の国際空港がトコジラミの大量発生で一部が閉鎖

 

トコジラミは、日本では南京虫とも呼ばれるものです。空港で大量発生は珍しいですね。


ハワイのホノルル空港にトコジラミが侵入、ゲート閉鎖を急ぐ

SF Gate 2023/06/02

Bedbugs invade Hawaii’s Honolulu airport, prompt gate closures

ハワイ運輸局は侵入したトコジラミを処理するためにいくつかの空港ゲートを閉鎖している

オアフ島のダニエル・K・イノウエ国際空港は、小さいながらも強力な敵であるトコジラミと戦っている。

5月29日、ハワイ運輸省は第2ターミナルで未確認の虫の報告を受けたと広報担当者は声明で語った。ハワイ運輸省はスタッフを派遣し、そのエリアを清掃し、「虫を引き寄せたと思われる物品を除去」させた。

翌日、サウスウエスト航空のマネージャーがさらに多くの未確認の虫を発見し、サンプルを収集し、ハワイ運輸省に連絡した。

運輸省はそれらをトコジラミと特定した。

ハワイ運輸省スタッフは、カーペットの高温洗浄や無毒スプレーの適用など、エリアを再度徹底的に清掃し、ゲート E5、E6、E7 を閉鎖した。虫の再発を防ぐために追加の清掃を行うため、今後 3週間にわたって断続的に閉鎖を続ける。

ハワイ運輸省は、「ベストプラクティスに従い、今夜、影響を受けた 3つのゲートを閉鎖し、害虫駆除会社が予防防除措置を講じる予定です」と語った。

環境保護庁によると、トコジラミは体中に赤いミミズ腫れを残すことで知られる害虫だ。

この種は主に夜行性だが、お腹が空けば日中も外に出ることがある。これらの虫は通常、マットレスやその他の隙間のある素材に隠れており、ホテル、さらには学校でも発見されている。

「専門家たちは、米国でのトコジラミの最近の増加は、旅行の増加、蔓延防止に関する知識の欠如、殺虫剤に対するトコジラミの耐性の増加、効果のない害虫駆除の実施による可能性があると考えている」と環境保護庁のウェブサイトには記載されている

ハワイ運輸省の声明によると、ダニエル・K・イノウエ国際空港は通行量の多い空港で、毎日 7万3000人の乗客が世界中のさまざまな場所から到着するという。

[様々な子どもの感染症が増加…医師「診察が難しい」]というMBSニュースの報道

 

(参考記事) 世界中に広がる子どもの免疫消失
 In Deep 2022年7月2日


『免疫を獲得できていない子ども』が感染?様々な感染症が増加…医師「診察が難しい」

MBS NEWS 2023/06/06

新型コロナウイルスが5類に移行されてもうすぐ1か月。子どもたちの間でRSウイルスなど様々な感染症が流行っているといいます。

(街の人)
「子どもが最近保育園に行き始めたけど、4月5月で熱を何回も出して、5月は連休もあったし半分くらいしか行けなかったです」

「先週か先々週くらいにインフルエンザとかノロウイルスとか聞きました」

6月6日の朝、大阪市生野区の「くぼたこどもクリニック」で診察を受けていたのは38℃の発熱があるという3歳の男の子でした。インフルエンザとコロナの検査を受けましたが、結果は陰性。薬を飲んで経過をみることになりました。この小児科ではコロナだけでなく様々な感染症の患者が増えているといいます。

医師の久保田恵巳院長は、コロナ禍で免疫を得られなかった子どもがウイルスに感染しているのではないか、と指摘します。

(くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長)
免疫が獲得できてこなかった子というのを感受性者と言います。その感受性者がインフルエンザだけじゃなくてRSウイルスもアデノウイルスもそうですし、コロナの間の2~3年に蓄積していた子が一気にウイルスにかかっていくと、もちろん大きな流行にはなりえます」

1歳2か月の男の子は6月6日の朝に発熱して受診しました。

(男の子の母親)
「朝が37.5℃で、少しずつ上がって、38℃を超えたので。保育所でRSウイルスが流行っているみたいですね」

発熱の原因は何なのか?診察の結果は…。 

(診察する久保田恵巳院長)
「のども大丈夫やね。熱が出始めたの今日やもんね。検査はさすがに早いかなー。風邪薬にして、熱が続いたら明日以降に検査でもいいですか?」

症状が出始めのころは検査をしても結果が出ないため、翌日まで様子をみることになりました。現在はコロナ禍とはまた違った難しさがあると久保田院長は話します。

(くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長)
「インフルエンザとRSウイルスはある程度タイミングが決まっていることが多いですけれども、今回はそれがちょっと予想がつかない状況になっています。診察が難しい。検査を狙ってやるというのがなかなか難しい」