アメリカ東部で、1年に1度レベルの明るさの火球の爆発が目撃される

 

2023年8月2日 ウェストバージニア州セレド

Bill Stewart


米国東部で明るい火球が振動を解き放った

spaceweather.com 2023/08/02

RIGHT FIREBALL RATTLES THE EASTERN USA

8月2日、米国東部夏時間午前 2時過ぎにソニックブームが米国東部を横切り、観測者たちが目を覚ますほど激しく建物を震わせた。観測者たちが見上げると、頭上で鮮やかな火の玉が自らを引き裂くのが見えた。

ウェストバージニア州セレドのアマチュア天文学者ビル・スチュワート氏は、その際、偶然屋外の屋上の天文台におり、爆発するフラッシュをビデオ撮影した。

「午前 2時13分でした」とスチュワート氏は言う。

「火球は 2回、ドーンという音を立てました。1回の明るい閃光の後、3つの異なる破片に分かれました。1つは地平線の下に落ちながらも明るいままでした。衝撃音は聞こえませんでしたが、もしかすると地表に落ちた可能性もあります」

アメリカ流星協会は、米国の 9つの州から 65件以上の目撃報告を集めた。火球は最初にオハイオ州上空に出現し、南に筋を描き、その後ジョージア州上空で徐々に消えていった。目撃者たちは「稲妻のように光った」「家を揺るがした」「こんなものは見たことがない」と語った。

ピーク時には、火球の明るさはスーパームーンを上回った。

現在、明るい火の玉を生成できる活動的な流星群が 3つある。ペルセウス座流星群、やぎ座α星群、みずがめ座デルタ星群だ。しかし、空を通ったこの火の玉の経路はそれらの流星群のどれとも一致しない。

したがって、これはランダムな隕石、つまり「散発的」隕石であった可能性がある。

ランダムな流星体は常に地球に衝突しているが、しかし、この火の玉は例外的かもしれない。NASA の統計によると、スーパームーンの明るさを超える散発的な火球が地球の大気中で崩壊するのは、せいぜい 1年に 1回程度だ。

この事象に関するさらなる情報を収集し次第、最新情報をお知らせしたい。