韓国のコロナ感染数が1月以来の1日4万人超に。あらゆる風邪も流行中

 


韓国、新型コロナ感染者がいつの間にか1日に4万人台…夏にインフルエンザも拡散

中央日報 2023/07/25

蒸し暑い天気にもかかわらず、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザが異例的に同伴拡散傾向を見せている。

防疫当局は現在の流行傾向が予定された日常回復を先送りするほどではないとし、来月中に「新型コロナ危機段階」を下方修正する計画だ。

24日、韓国疾病管理庁によると、今月に入って3万人台前後となっていた新型コロナの一日感染者数は先週19日4万7029人、22日4万2500人など4万人を超えて増加傾向を示した。今年に入って一日感染者が4万人を超えたのは1月中旬以降初めてだ。

7月3週目(18~24日)の累積感染者数は27万1663人で、週間平均で計算すると1万6025人(6月3週目)→1万7442人(6月4週目)→2万1857人(7月1週目)→2万6708人(7月2週目)→3万8809人(7月3週目)へと4週間連続で増加している。

通常、冬から春にかけて流行するインフルエンザまで猛威を振るっている。この日、疾病庁感染症標本監視統計によると、2023年28週目(9~15日)の外来患者1000人当たりインフルエンザの疑い患者数は16.9人で、25週目15人→26週目16.1人→27週目16.3人に続き、3週間連続で増加傾向を見せた。

疾病庁は1000人当たりの疑い患者が4.9人を超えるとインフルエンザが流行すると見なすが、流行基準の3倍に達する患者数が続いている。

ただし、疾病庁関係者は「原因となる病原体がすべてインフルエンザウイルスではなく、一般風邪の原因となるリノウイルス、アデノウイルスの割合が高かった」とし「インフルエンザ患者の割合が例年に比べて高い水準ではあるが、最近発生する呼吸器感染症のほとんどは一般風邪」と説明した。

複数の呼吸器感染症が同時に流行するのは、新型コロナ期間に行われた各種防疫措置が解除されたことによる現象だという分析が出ている。疾病庁関係者は「これまでマスクの着用や距離の確保を通じて感染の機会を減らしてきたが、日常回復に伴って呼吸器感染症が夏場にも流行している状況だと考えられる」と述べた。

ワクチンの接種などで獲得した免疫力が落ちる時期という点も理由の一つとされる。嘉泉大学吉病院感染内科のオム・ジュンシク教授は「過去3年間の新型コロナの流行様相を見ると、人々が獲得した免疫がいつ減少するかによって次の流行時期が決まる」とし「今回の流行の場合、昨年末から今年初めまでワクチンの接種や感染によって形成された免疫力が3カ月ほど経って徐々に減少し始め、自然に再び感染者が増えた結果」と述べた。

オム教授は「短くは4~6週間、長くは3カ月程度感染者の増加傾向が続くのではないかと思う」とし「一日感染者が5~6万人まで増える可能性もある」と見通した。インフルエンザも昨年10月~11月の予防接種が集中的に行われただけに、ワクチンから得た免疫力が維持されにくい時点になった。

政府は現在の流行傾向が日常回復を取り戻す水準ではないと判断し、「新型コロナ危機段階調整ロードマップ2段階」を来月中に予定通り実施する見通しだ。

これに先立って、3月政府が発表したロードマップによると、2段階調整の柱は新型コロナの感染症等級を現在の第2級からインフルエンザと同じ水準である第4級に引き下げることだ。このような内容の「感染症予防および管理法」改正案が18日、国会本会議で成立し、すでに法的な土台も用意された。

改正案により告示改正の手続きが進めば、来月中に新型コロナが第4級感染症に下方修正される可能性が大きい。

この場合、病院をはじめとする一部の施設に残っていた室内マスク着用義務が勧告に転換されるなど、防疫措置が全面解除される。感染者数の集計も中止され、監視システムも全数監視から感染者中心の標本監視システムに転換される。

疾病庁は最近の再流行の流れを総合的に検討し、国家感染症危機対応諮問委員会を経て2段階施行の日程を確定する計画だ。

疾病庁関係者は「新型コロナの感染者が増加しているが、致命率は0.03%水準(6月4週目)と低くなっている状況であり、医療対応能力も十分である」とし「このような点を考慮して、ロードマップ2段階の施行を延期したり防疫措置を強化したりするよりは、高危険群にマスクの着用を強く勧告するなど、個人防疫規則を守るように呼びかけた方が良いと判断した」と述べた。