インドのアッサム州で、過去10年でゾウに殺された人の数は 812人に

 


インド・アッサム州で野生のゾウが老夫婦を踏み殺す – 過去10年間で州全体で812人が殺された

sentinelassam.com 2023/06/13

Assam: Wild Elephants Trample Elderly Couple to Death in Chaygaon

人間とゾウの衝突による最新の悲劇的な事件として、6月12日、アッサム州チャイガオンのボガイ保護林で老夫婦が野生のゾウの群れに踏みつけられ死亡した。

犠牲者は、トゥレスワール・ラバさん(55)とニリマ・ラバさん(50)で、チャイガオンのコクパラ村の住民だった。この不幸な出来事は、夫婦が早朝に開墾のためにボガイ保護林の丘に出かけたときに起きた。地元情報筋によると、遺体はその地域に薪を集めに行った村民によって発見されたという。

西カムラップ森林地帯、特にアッサム州とメガラヤ州の国境地帯沿いでは、人間とゾウの衝突事件が頻繁に発生している。

森林局の関係者によると、悲劇が起きた地域は密輸業者によって木炭の生産と木材の貯蔵のために搾取されていると言われている。野生のゾウは餌を求めてこの地域に入ることが多く、衝突が起こる可能性がある地域となっている。

遺体の回収中、警察と森林当局者に付き添われた地元住民らは、現場に木の丸太や木炭の箱があったことに気づき、密輸業者に売り渡す準備ができていたことを示したと主張した。

アッサム州では、特に森林の大規模な破壊により、人間とゾウの衝突が深刻な懸念となっている。

アッサム州は国内で 2番目に多いゾウの生息数を誇るが、人間とゾウの衝突は増加傾向にあり、多大な死傷者が発生している。

過去 10年間で、土地をめぐる衝突の激化により、812人が犠牲になった。ゾウも 900頭が命を落としている。

人的被害は、ゾウが餌や水を求めて生息地から移動する乾季に多くなる。