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新型コロナウイルスが「HIVと同じように」免疫細胞に潜伏する可能性を示した仏パスツール研究所の報告

 

(参考記事)エアロゾル感染する HIV が蔓延する世界で生きるには?
In Deep 2023年12月10日


Covid-19: 肺における SARS-CoV-2 の持続と自然免疫の役割

cea.fr 2023/12/07

Covid-19 : persistance du SARS-CoV-2 dans les poumons et rôle de l’immunité innée


細胞伸長によって連結された 2 つのマクロファージ。核はピンク色、SARS-CoV-2 ウイルスタンパク質は緑色。

 

Covid に感染してから 1~ 2週間後には、免疫制御下にある SARS-CoV-2 ウイルスが上気道で検出されなくなる。しかし、これは体内にそれが存在しなくなったことを意味するのだろうか?

それを解明するために、HIV を専門とするパスツール研究所のチームは CEA と協力して、動物モデルの肺細胞に関する研究を実施した。この結果は、SARS-CoV-2 ウイルスが感染後 18か月以内に特定の個人の肺で検出されるだけでなく、その持続が自然免疫(病原体に対する第一線の防御)の不全に関連していると思われることも示している。

特定のウイルスは、感染を引き起こした後、目立たず検出されずに体内に残る。それらはいわゆる「ウイルスの貯蔵庫」に留まる。これは HIV の場合に当てはまる。

HIV は特定の免疫細胞に潜伏しており、いつでも再活性化する可能性がある。これが、Covid-19 の原因となる SARS-CoV-2 ウイルスにも当てはまる可能性がある

少なくともこれは、2021年にパスツール研究所の科学者チームによって定式化された仮説であり、前臨床の非ヒト霊長類モデルで確認できる可能性がある。

「 私たちは、SARS-CoV-2に感染した霊長類では炎症が長期間持続していることに気づきました。そこで私たちは、この炎症は体内のウイルスの存在によるものではないかと考えました」と 、パスツール研究所の HIV、炎症、持続性部門の責任者であるミカエラ・ミュラー・トルトゥイン氏は要約している。

SARS-CoV-2ウイルスの持続性を研究するために、パスツール研究所の科学者たちは、CEA の IDMIT(革新的治療のための感染症モデル)センターと協力して、SARS-CoV-2ウイルスに感染した動物モデルから採取した生体サンプルを分析した。

最初の研究結果では、上気道や血液からはウイルスが検出されなかったにもかかわらず、感染後 6~ 18か月後に一部の人の肺からウイルスが検出されたと報告されている。

別の結果では、肺に残留するウイルスの量は、元の SARS-CoV-2 株よりもオミクロン株の方が低かった。

「 これほど長い期間、PCR 検査で陰性だったにもかかわらず、特定の免疫細胞、肺胞マクロファージ内にウイルスが見つかったことには本当に驚きました」と、この研究の筆頭著者であり、HIV・炎症・持続感染部門の研究者であるパスツール研究所のニコラ・フォット氏は強調する。

「さらに、私たちはこれらのウイルスを培養し、HIV 研究のために開発したツールのおかげで、ウイルスがまだ複製できることを観察することができました」

これらのウイルス保有者の制御における自然免疫の役割を理解するために、科学者たちはナチュラルキラー細胞としても知られる NK 細胞に焦点を当てた。

「 体の防御の第一線である自然免疫の細胞反応は、これまで SARS-CoV-2 感染時にはほとんど研究されていませんでした」と、トゥルトウィン氏は強調する。NK細胞がウイルス感染の制御に重要な役割を果たしていることは古くから知られていた。

この研究では、特定の動物では、SARS-CoV-2に感染したマクロファージが NK 細胞による破壊に耐性を持つようになる一方で、他の動物では NK 細胞が感染に適応し(適応NK細胞と呼ばれる)、耐性のあるマクロファージを破壊することを示している。

したがって、この研究は、「ウイルス保有者」の存在を説明できるメカニズムを明らかにした。




[中国の42歳の女性がわずか20日間で急激に老化し、60代の容貌に]という報道

 

(参考記事)「ターボ老化」社会の行く末。論文からの推定としては、接種者全体の約50%が非常に長期のスパイクタンパク質の影響を受ける模様
In Deep 2023年10月25日


中国の42歳の女性がわずか20日間で急激に老化 60代の容貌に

CGTN 2023/12/10

中国東部の山東省臨沂市在住の42歳の女性がこのほど、インターネットに 20日間で経験した「急激な老化」の動画を投稿しました。その60代にも見える様子がネットユーザーの注目を集めました。

動画の女性の顔はしわが目立ち、目もやつれ、20日前の姿とは対照的です。女性は、「すっぴんの写真を撮って自分の変化を見ようと思った。20日ほど前から顔のむくみが続き、寝るのも食べるのも困難な状態だ。ずっと体を鍛えてきて、栄養摂取にも気をつけていたのに。病院の検査を予約した」と話しました。

その後、この女性は病院で全身検査を受けた結果、早発卵巣不全で治る見込みはないと診断されました。

女性は最近では、鏡を見る勇気もなくなり、今の顔を受け入れられないと話しました。女性の身に降りかかった境遇に多くのネットユーザーが関心を寄せ、心配しています。

医師は、「一般的に、卵巣の老化はゆっくりと進行していくもので、20日あまりで急激に老化してしまうのは比較的まれだ。遺伝的免疫、感染、医源性、環境などの要因と関係があると推測する。一度発症すると、治療方法はない。予防と早期発見が鍵だ。卵巣機能の早発不全により早期の閉経、顔の老化、出産能力の喪失だけでなく、心血管疾患や骨粗鬆症性骨折、認知機能障害などの慢性疾患の早期発生の可能性が高まり、寿命短縮のリスクも大幅に高くなる」と説明しました。

専門家は、「40代あるいは40歳以前に閉経が起こると、早発卵巣不全の兆候である可能性が高いと言える。喫煙や過度な節食によるダイエット、重いストレス、習慣的な夜更かし、不規則な生活なども卵巣機能の低下を招くことがある」と指摘し、「健康的なライフスタイルを心がけ、できるだけ夜更かしをせず、適度な運動をすることが、健康と卵巣機能の維持に役立つ」と注意を喚起しました。



カナダ・オンタリオ州の排水中のコロナ検出レベルが過去1年で最大に

 

11月29日までのオンタリオ州の排水中のコロナ検出レベルの推移

Jonathan Douglas PhD CPsych

(参考データ)各国で同じようなことになっています。

オーストリアの排水中のコロナ検出レベルがパンデミックのすべての期間を通して最大に(BDW 2023年12月7日)

オランダの排水中のコロナウイルスレベルがパンデミック以来最高に(BDW 2023年12月10日)




[病児保育も「異常事態」 プール熱と溶連菌感染症、過去10年で最多]という朝日新聞の報道

 

(参考記事…でもないですが)「コロナは単なる風邪」という幻想からはそろそろ抜け出さないと…。今やこれは、老衰死の大量生産と IgG4 にむしばまれた人たちの致死を加速させる狂気の病原菌
In Deep 2023年12月9日


病児保育も「異常事態」 プール熱と溶連菌感染症、過去10年で最多

朝日新聞 2023/12/10

子どもがかかりやすい感染症の流行が続いている。季節性インフルエンザによる休校や学級閉鎖が多くなっているほか、プール熱と溶連菌感染症の一種が過去10年で最多の水準。子どもが体調不良で登園・登校ができない場合に、就労中の親に代わって子どもをみる「病児保育」も需要が急増している。

厚生労働省が発表した11月27~12月3日の季節性インフルの報告数は、1医療機関あたり26・72人。全国で4690施設が休校や学級閉鎖になっている

国立感染症研究所の集計によると、11月20~26日に定点医療機関を受診した患者数は、プール熱(咽頭(いんとう)結膜熱)が1医療機関あたり3・54人、溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)が同3・86人で、いずれもこの10年で最多の水準となった。

首都圏で訪問型病児保育のサービスを行う認定NPO法人「フローレンス」は、予約の殺到により、月額制の新規会員の受け入れを制限している。保育スタッフの派遣は「当日朝8時までの依頼で100%対応可能」としていたが、現在は全ての予約数に対して7~9割の対応となっている。

例年、東京都内の過去の感染症の流行状況などをもとに需要を予測している。だが、「同時に複数の感染症が流行しており、過去のデータが役に立たない。事業を立ち上げて20年近くになるが、異常事態だ」と三枝美穂・病児保育事業マネージャーは話す。



ニュージーランドの病院の受診者が、ついに「ほぼブースター接種者だけ」となる

 

ニュージーランドの病院受診者の内訳(週平均)

The Fountainhead

拡大すると、以下となり、この12月のニュージーランドでは、ブースター接種者ばかりが病気になっているようです。疾患の種類まではわかりません。




スタンフォード大学(カリフォルニア州)の排水中のコロナレベルに異常が

 

スタンフォード大学の過去1年間の排水中のウイルス量の推移

Dr Rebecca Richardson

計器の故障等でなければ、何が起きているんですかね。ちなみに、11月30日までの 1年間の推移は、以下のようなものでしたので、12月に入って唐突に奇妙な観測値となったようです。

スタンフォード大学は以下にあります。