人食いバクテリアっていう言葉はどこから出てきたのでしょうかね。
「人食いバクテリア」報告数が最多 50歳未満の死者増 国が解析へ
朝日新聞デジタル 2024/01/17
「人食いバクテリア」とも呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症の2023年の患者報告数が過去最多となった。急激に症状が進み、致死率は3割とされる。
病原性や感染力の高い株が国内でも相次いで確認されており、感染の拡大が懸念されている。厚生労働省は17日、患者から採取した検体の解析を進めるよう自治体に依頼した。
国立感染症研究所によると、23年の患者数は941人(速報値)。新型コロナウイルスの影響でここ数年は減っていたが、過去最多だった19年(894人)を上回り、1999年の調査開始以来最多となった。
主な病原体はA群溶血性レンサ球菌という細菌で、一般には子どもを中心に咽頭炎を起こす。
ただ、感染すると年齢を問わずまれに劇症化することがある。30代以上が多く、高齢者が大半を占める。
劇症型の初期の症状は咽頭痛や発熱、下痢・嘔吐、全身の倦怠感などだが、多臓器不全や呼吸不全などを起こし、発症から数十時間で死亡することもある。致死率は3割とされる。
筋肉周辺の組織を壊死させることから、「人食いバクテリア」とも呼ばれる。通常は菌が検出されない血液や髄液などに菌が侵入し、多くの臓器の機能が急激かつ劇的に低下するのが特徴だ。