(参考報道)
・大阪と埼玉で「数十年に一度の開花」といわれるリュウゼツランが開花。どちらも2年連続 (2022/07/01)
・和歌山県でもリュウゼツランが開花 (2022/07/01)
茎急成長23年ぶり開花 鳥大構内のリュウゼツラン
日本海新聞 2022/07/02
鳥取市湖山町東4丁目の鳥取大農学部フィールドサイエンスセンターの一角で、数十年に一度しか花を咲かせないと言われるリュウゼツランが開花した。
昨年12月ごろから徐々に茎を伸ばし始め、6月24日の開花時にはなんと8メートルほどの高さに。鳥大によると開花は23年ぶりで、学内の注目を集めている。
リュウゼツランはメキシコなど中南米原産の多肉植物。鳥大のリュウゼツランがいつからあるか定かではないが、同センターの近藤謙介准教授(施設園芸学)によると、鳥大は1970~80年代からメキシコで乾燥地研究を行っており、「その関係で植えられた可能性もある」という。
近藤准教授がリュウゼツランの“異変”に気づいたのは昨年12月。葉の真ん中から伸びた茎を発見した。
茎はぐんぐんと伸び、4月には1・5メートルまで成長。その後、2カ月で一気に8メートルまで伸び、24日に黄緑色の花を咲かせた。鳥大のリュウゼツランは99年7月27日にも開花したが、翌日に台風により茎が折れ、枯れてしまったという。
23年前も鳥大に所属し、折れた話も聞いていたという近藤准教授は「メキシコとは違う気候の鳥取で、今回は折れずによく育ってくれた」と安堵した様子。
近くを時々通るという3年の日笠彰太さん(21)は「23年ぶりと聞いて驚いた。こんなふうに育つんだと感動した」と話した。
リュウゼツランのそばには新たに三つの株が育っており、数十年後に再び開花する可能性もあるという。