EUが4000万回分の鳥インフルエンザワクチン購入の契約に署名





EU、15カ国向けに4000万回分の鳥インフルエンザワクチンを確保へ

reuters.com 2024/06/10

EU to secure 40 million avian flu vaccines for 15 countries – officials

欧州連合(EU)は 6月11日に15カ国向けに4000万回分以上の鳥インフルエンザ予防ワクチンを確保する契約に署名し、最初の出荷はフィンランドに向かう予定であると、EU当局者が 10日に明らかにした。

この契約では、ワクチン製造会社CSLセキラス社から最大 66万5000回分のワクチンが確保され、さらに最長 4年間で 4000万回分のワクチンを購入するオプションも含まれる。ワクチンは欧州委員会の緊急医療部門HERAとEUおよび欧州経済領域の 15カ国が共同で調達する。

このワクチンは養鶏場の労働者や獣医など、ウイルスに最もさらされる可能性のある人々を対象としている。米国、カナダ、英国も予防ワクチンの確保を進めている

「鳥インフルエンザに関しては、我々は状況を継続的に積極的に監視している。そして明日、加盟国と協力して、最も危険にさらされている人々を守るために、4000万回分以上の鳥インフルエンザワクチンの供給を確保する。緊急に必要としている国々への配送はすでに始まっている」とEU保健委員のステラ・キリアキデス氏はロイター通信に語った。

H5N1ウイルスは米国のほとんどの州に広がり、主に家禽類に影響を及ぼしており、ここ数カ月では 80以上の酪農場に影響を及ぼしている。

これまでのところ、人から人への感染は確認されていないが、4月1日以降、米国で3人が感染した牛との接触後に感染した。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、6月初旬現在、EUでは人間や牛の感染例はない

ECDCは6月1日から7日までの週報で、「人間への感染は依然としてまれな出来事であり、これまでのところ人間同士の持続的な感染は確認されていない」と述べた。

欧州委員会はHERAを通じて、現在流行しているあらゆるインフルエンザ株に適応可能なパンデミックインフルエンザワクチン 1億1100万回分をGSK社とSeqirus社からすでに確保している。