(シェディング情報)脂質ナノ粒子の約23%が外部に排泄、呼気からは13%が排出という第一三共の資料

第一三共の mRNAコロナワクチン「ダイチロナ筋注」の非臨床試験の概括評価という資料の6ページの「分布、代謝、及び排泄」にあります。

ダイチロナ筋注で使用されている脂質ナノ粒子は、T168-1857a という名称です。





T168-1857a の分布、 代謝、及び排泄

pmda.go.jp

ラットに標識 T168-1857a (脂質ナノ粒子)を含む LNP-mRNA を単回筋肉内投与後、放射能濃度は投与部位の筋肉で最も高く、次いでリンパ節及びリンパ液、さらに脾臓、 肝臓、及び副腎においても比較的高い放射能が認められ、それ以外の組織では血液と同等かそれ以下の濃度であった。

放射能は投与部位の筋肉からリンパ経路を介してゆっくりと吸収され、血流に到達した一部は脾臓や肝臓に取り込まれ、これら組織における放射能濃度の減衰は緩やかであった (~168 時間)。

また、 168 時間までに、 投与した全放射能のうち 2.8%が尿中、 13.3%が呼気中、 6.8%が糞中に排泄され (トータルで 22.9%)、 多くの放射能 (75.0%)が体内に残存した (主に投与部位筋肉及びリンパ節)。

最も高い放射能が残存した筋肉内では、T168-1857a に加え、 2ヵ所のエステル結合の片方又は両方が加水分解された代謝物が認められた。