「ソーシャルメディアは感情のない子どもたちを生み出す」とデンマークの専門家が警告

 


デンマークの専門家が警告:ソーシャルメディアは感情のない子どもたちを生み出す

nyadagbladet.se 2024/03/26

Danska experter larmar: Sociala medier skapar känslolösa barn

デンマークの心理学者や専門家たちは、ソーシャルメディア上の極めて暴力的な動画が、より脆弱で感情的ではない世代を生み出していると警告している。

とりわけ、彼らはこれを子どもたちの「完全な無視」と呼び、13歳未満の子供に対してソーシャルメディアを禁止すべきだと主張している。

TikTok や Instagram などのソーシャルメディアでは、暴力、性的虐待、自殺などを含むコンテンツが、より無害なアルゴリズムの中に表示されることがよくある。

デンマークの専門家たちは、この暴力的なコンテンツは現実世界で暴力を見たときと同じように脳に影響を与え、その結果、脳の恐怖中枢が活性化されると考えている。

たとえば、若者とデジタル教育に取り組んでいる心理学者のデビッド・マドセン氏は、子どもたちが暴力的なコンテンツに遭遇するという不穏な状況を描いている。

マドセン氏は、デンマーク国営放送DRに以下のように述べた。

「自殺や暴力的なポルノで味付けされたビデオにさらされるリスクがあります。私たちは社会としてそれを受け入れるべきではありません」

「私は子どもたちにスマートフォンを持たせたり、ソーシャルメディアにアクセスさせるべきだとは思いません。業界がアルゴリズムを修正するまで(子どもへの)ソーシャルメディア・プラットフォームを禁止するべきです」

彼は、脳内の恐怖中枢が活性化された結果、集中力が低下し、不安やうつ病のリスクも高まると考えている。

さらに、現実の世界で起こる暴力に対する感受性が鈍くなるリスクも高まると神経科学者のクリストファー・フーガード・マドセン氏は言う。子どもたちが暴力的なコンテンツに繰り返しさらされると、本当に暴力的な状況で正しい反応ができなくなるリスクがあるという。

「ますます冷淡になる若者世代を生み出してしまうリスクがあります」と彼は言う。

心理学者のモーテン・フェンガー氏も、これは神経系にとって不健康であり、子どもたちは「虐待領域での生活に慣れてしまう」という意見に同意し、以下のように述べる。

「家族が物理的な近所で殺人、暴力、虐待、卑劣な行為を経験した場合、その家族は引っ越すでしょう。同様に、親も同じ暴力的コンテンツや国境を越えたコンテンツを含むビデオにさらされるメディアから子どもたちを守るべきです」

「幼稚園ではインターネットを禁止すべきです」

マドセン氏は、今日の十代の若者たちはすでに「生涯にわたる深い傷を負っており」、「私たちはその代償を払わなければならないだろう」と考えている。

「私たち大人は耳を傾けず、決して子ども向けではないデジタル文化を許してきました。それは私たちの子どもたちに対する完全な無視です」