[「ごみがごみを呼ぶ」…富士山ごみ問題の現場]という静岡朝日テレビの報道

 

10年前に、以下の記事を書いたことがあります。観光客によって、「世界中の神の山が神の山でなくなる」ことについて書いたものでしたが、現状はさらにひどいです。

(記事)富士山はもう日本人を守らない
In Deep 2013年05月08日


【深刻】「ごみがごみを呼ぶ」…富士山ごみ問題の現場 70代の山岳ガイドに密着 雨具にペットボトル、排泄物まで 静岡

静岡朝日テレビ 2023/09/10

環境省によると、富士山の今年の登山者数は、開山日から7月17日までで静岡と山梨の4つのルートを合わせ、およそ4万2000人。コロナ禍前の2019年と比べるとおよそ40%増えています。

その一方で、登山客が増えたことでサンダルなどでの軽装登山や、夜通しで一気に山頂を目指す、いわゆる“弾丸登山”が多発し、問題となっています。さらに深刻になっているのが、ごみ問題です。

100kg以上のごみを回収することも…

東富士山荘 米山千晴代表:「ごみは確かに多い、特に多いのが今年。全て身軽になって、山を下りないと自分の体がもたないということだと思うが、本来持ち帰るべきごみが、意識もうろうとして置いてきちゃうとか、そういう状態」

こう話すのは、6年前から町の委託を受けて近隣の山岳ガイドたちと、富士山のごみ拾い活動を行っている米山千晴さん。

これまでに回収したものは、空き缶やペットボトル、帽子や手袋など様々なごみ。米山さんによると、今年のお盆期間は100kg以上のごみを回収することもあったと言います。

東富士山荘 米山千晴代表 :「やっぱり我々は山岳ガイドをやっている以上、きれいな山を登山者の方にご案内したい。そういう思いなので非常に悲しい」

一体、いま富士山では何が起きているのでしょうか。今回、番組では、米山さんと同じように、ごみ回収を行っている2人のガイドに同行させてもらいました。

以下は、オリジナルの報道からどうぞ。