イスラエルの建国以来、宗教的理由から兵役を免除されてきた超正統派ユダヤ教徒に対して、徴兵するよう政府に命じる判決を言い渡した(時事通信)ことに対してのリアクションです。
イスラエルはイスラエルで大荒れです。
徴兵に関する裁判所の判決にイスラエル超正統派メディアが激怒
Time of Israel 2023/06/26
‘A sword over the study hall’: Ultra-Orthodox media rages at court ruling on draft
超正統派ユダヤ教徒コミュニティを扱う新聞の一面は、6月26日の朝、数千人のユダヤ教徒コミュニティメンバーを直ちに軍隊に徴兵するよう国に命じた前日の高等法院の画期的な判決に激しく反発した。
主要紙は、「ハレディムとして知られる超正統派ユダヤ教コミュニティと、トーラー(ユダヤ教の律法)の学習を最重要活動とみなすその生き方に対して戦争が宣言されている」との報道を掲載した。
超正統派デゲル・ハトラー党のスポークスマンであるイェテッド・ニーマン氏は、「学習室の上に剣がぶら下がっている」という見出しを掲げた。
同紙は、コミュニティの指導者であるラビ・ドヴ・ランダウ氏の「親愛なる兄弟たちよ、私たちを救ってください」という発言を報じた。
ランドー氏はさらに、イスラエル当局と司法制度は「トーラーを学ぶ人々を憎み」、怒りと邪悪さと悪意を持って行動したと述べた。
アグダス・イスラエル党の機関紙とされるハモディアは、最高裁が「現状を打破し、トーラーの世界に宣戦布告している」と宣言した。
そこには、ビジニッツ・ハシディズム派の指導者、ラビ・イスロエル・ハガー氏の「宗教を憎む者たちがイスラエルからトーラーを一掃しようとしている」という発言が引用されていた。
同メディアの英語版ウェブページのトップには、徴兵忌避者をかくまっている機関への資金援助を国はやめなければならないとする裁判所の判決に対抗するため、ユダヤ教神学校に 1億ドルを集めることを目指して資金集めの旅で米国を訪れた上級ラビの代表団に関する記事が掲載されていた。
記事は、現在進行中の出来事を「緊急事態の時」と表現した。