イスラエルの小麦生産量が降水不足により減少。自給率は15%

 

(※)以下の記述が厳しいですね。

> ほとんどの飼料用小麦はウクライナから輸入されている。

[参考記事] 世界第5位の小麦輸出国であるウクライナが、小麦を含む「すべての穀物の輸出を禁止」する緊急命令を発表 (2022/03/10)

あと、

> 製粉用小麦の現地生産は、年間消費量の最大15%をカバーしている。

というのは、つまり「イスラエルの小麦の自給率は 15%しかない」ということのようです。


イスラエルは天候による小麦生産の減少を見込んでいる

world-grain.com 2022/03/28

Israel expects drop in wheat production due to weather

米国農務省(USDA)外国農業局の報告によると、気象条件により、2022年から23年にかけてのイスラエルの小麦生産量は8.2%減少して9千万トンになると予想されている。

2022-23年の生育期は、一部の小麦栽培地域で、遅い雨とほとんど降雨がないことから始まった。2021年から22年にかけてのイスラエルの生産量の増加は、異常気象のない穏やかな冬の間の良好な降水量に起因していた。小麦の総輸入量は174万トンと推定されており、1年前の170万トンからわずかに増加した。

イスラエルのほとんどの飼料用小麦はウクライナから輸入されている。

「小麦の輸入量とその供給源は、小麦の供給と価格に影響を与える可能性のあるロシアとウクライナの間の現在の紛争のためにシフトする可能性がある」とUSDAは述べた。

イスラエルの年間人口増加率は2%だが、消費は安定している。消費量は、32,000トン増加して174万トンと推定されている。

製粉用小麦の現地生産は、年間消費量の最大15%をカバーしている。米国の小麦の市場シェアは、主に黒海周辺の政治的緊張により、2022年から23年にかけて15万トンに増加すると予想されており、小麦の価格と入手可能性に影響を与える可能性がある。