イエローストーン国立公園で「ゾンビ」シカ病(シカのプリオン病)が初めて確認される

 

すでに、全米31州に広がっているそうですが、気になったのは、以下の部分です。

> これは、感染性タンパク質であるプリオンが動物の脳と神経系をゆっくりと破壊するためだ。

プリオンといえば…これはヒトの場合ですが、スパイクタンパク質を思い出します。

(参考記事) mRNAコロナワクチンとプリオン病に関する論文の続報
In Deep 2021年4月13日


人気の国立公園で「ゾンビ」シカ病の初の既知症例が発見される

independent.co.uk 2023/11/18

First known case of ‘zombie’ deer disease found in beloved national park

イエローストーン国立公園で、「ゾンビシカ病」の最初の症例が確認された。この恐ろしい病気はシカの体を徐々に機能不全に陥らせるものだ。

国立公園局はニュースリリースでこの症例を認め、正式名称は「慢性消耗病」(CWD)というこの病気の存在を監視し調査する以外に現時点でできることはあまりないと述べた。

国立公園局は、夏にイエローストーンの南東部に移動するワイオミング州コーディ近郊のラバジカの約 10~ 15%が慢性消耗病に感染していると推定しており、今年 11月の時点で全米 31州で報告されている。

疾病管理予防センターによると、シカの症状が発現するまでに 1年以上かかる可能性があるという。

通常、鹿は体重が大幅に減少し、よろよろと歩き回り、すべてのエネルギーを失う。そのため、この病気はゾンビのような動作をすることからこの名前が付けられた。

これは、感染性タンパク質であるプリオンが動物の脳と神経系をゆっくりと破壊するためだ。最終的に死にいたる。

慢性消耗病は、糞便、唾液、血液、尿などの体液を介して広がるが、現時点では治療法もワクチンもない。

CDCによると、カナダの3つの州でもCWDの報告があり、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンのトナカイやヘラジカでも発生しており、韓国でも少数の輸入症例が報告されているという。

CDCは、人間がこの病気に感染した例は報告されていないが、感染したシカと接触したサルなどの他の動物に影響を与える可能性があると述べた。