荒川央さんの最近の note 記事で知る「お酒の強い日本人、弱い日本人」の比率とその理由

 

この荒川央さんの記事は、それがテーマではないのですが、私は人生で「お酒が一滴も飲めない」という人をずいぶんと見てきまして、場合によっては助けてもいました。

そのせいもあり、「飲めない人にお酒を飲ませることは本当に良くない」と若い頃から知るようになりましたが、それが遺伝子と関係あるというようなことはある程度、漠然とわかっていましたが、荒川博士が具体的に書いて下さっていまして、なるほど、と思った次第です。

お酒を一滴も飲めない人もいれば、(私のように)一升飲んでも酔いさえしないという人もいる…。このあまりの差はいつも、やや不思議でした。

私が、生涯の恩人である田中くん(お酒を一滴も体が受け付けない)という人と懇意になったのも、彼が年上の人たちから、むりやりお酒を勧められているところを止めに入ったことからでした。

私自身、飲めない人にお酒を飲ませることはしたことがないですし、それは絶対にしてはいけないことです

もちろん、この荒川さんの記事は、コロナワクチンを巡っての大きな話を書かれているわけですけれど、この数千年の日本人の遺伝子の変異をわかりやすく書かれているだけでも腑に落ちるものでした。

以下は、そこからの抜粋です。全文はこちらからどうぞ。

 


縄文人と弥生人: 民族の遺伝子が変わるという事の意味

荒川 央 2020/08/20

…日本人の中にアルコールに極端に弱い人がいるのはアセトアルデヒド脱水素酵素2 (ALDH2) の突然変異による「下戸遺伝子」のためです。

縄文人はほとんどが野生型ALDH2遺伝子を持っていたのですが、朝鮮半島より渡来した弥生人により日本に変異型がもたらされました。

野生型のALDH2では487番目のアミノ酸がグルタミン酸ですが、変異型ではこのグルタミン酸がリジンに置き換わっています。

野生型と変異型を1コピーずつもつ人でもアルコール代謝が20%以下となり、極端にお酒に弱くなります。

アルデヒド脱水素酵素は4量体であり、構成する酵素全部が活性型でないと働きません。これが野生型/変異型のヘテロ型がお酒に弱い理由です。

そして、変異型と変異型の組み合わせではALDH2の活性はほぼ0となります。

日本の遺伝子型の割合はALDH2野生型/野生型 (縄文/縄文 = お酒強い) 53%、ALDH2野生型/変異型 (縄文/弥生 = お酒弱い) 43%、ALDH2変異型/変異型 (弥生/弥生 = お酒飲めない) 4%です。