ドイツの天然ガス貯蔵量は、冬の2ヶ月半分しかないと経済相が述べる

 

 


ドイツの天然ガス貯蔵は2ヶ月半続く

oilprice.com 2022/09/19

Germany’s Natural Gas Storage Will Last For Two And A Half Months

ドイツのロベルト・ハベック経済相は 9月19日、ドイツのガス貯蔵施設は現在 90% 近く埋まっているが、冬が過ぎると空になるだろうと述べた。

ドイツのガス貯蔵容量はほぼ 90%となっているが、国はもはやいかなる価格でもガスを購入していない、と大臣は述べたと伝えられた。

Gas Infrastructure Europe の データによると、ドイツのガス貯蔵施設は 9月 18日の時点でほぼ 90%が埋まり、EU 平均の 85.6%を上回っている。

EU は 11月の 2か月前に 80%のガス貯蔵使用目標を達成したが、貯蔵中のガスはブロック内の年間消費量の 20% ~ 25%しかカバーしていないと、フィッチ・レーティングスは先週述べた。

ドイツでは、例年よりも急速に貯蔵施設が建設されているにもかかわらず、ロシアが供給を完全に停止した場合、欧州最大の経済国であるドイツでは、この冬の 2か月半の消費をカバーするのに十分な天然ガスしかないだろう、とドイツ連邦ネットワーク庁のクラウス ミュラー長官は 8月中旬に述べている。

その 2週間後、ロシアはドイツへの主要なガス輸出パイプラインであるノルドストリームを閉鎖し、西側でのガスタービンの修理を妨げている西側の制裁が解除されない限り再開しないと述べた。

ミュラー長官は先週、ドイツは全国的に深刻なガス不足に陥る可能性があり、経済紙ハンデルスブラットとのインタビューで、「非常に寒い冬になると、問題が発生する」と語った。

ドイツの中央銀行であるドイツ連邦銀行は 9月19日 の月次報告書で、ドイツ経済が景気後退に陥っていることを示す兆候が高まっており、エネルギー危機が続く冬の数ヶ月に向けて、景気後退は深まるだろうと述べた。