[クルミアレルギーが急増 原因食物「木の実類」が「小麦」超え3位に]という報道

 

(※) これは2020年の調査ということで、パンデミック下の「過剰な殺菌」が始まった年でもあり、それが原因だと思われます。以下の記事には、2021年のカナダ・ブリティッシュコロンビア大学の研究者たちの「過剰な殺菌に対する警告」を載せています。

[参考記事] カナダの微生物学者たちが「パンデミックでの過剰衛生や社会的距離が特に子どもたちの腸内細菌環境に影響を与えており、長期間の重大な健康上の影響を残す」とした警告を発表 (In Deep 2021年2月4日)

記事にはこのようにあります。

> 腸内細菌叢の変化は、健康への影響をもたらす可能性がある。アレルギー反応、喘息、肥満、糖尿病等はすべて微生物への曝露が少ないことの影響によるものである可能性が指摘されており、ここ数十年の人々の衛生的な生活での腸内細菌叢の変化と関連しているともされる。

もともと主要国は、過剰な衛生に支配されていましたが、パンデミックで、それが日常化してしまいましたので、特に子どものアレルギー(食料、花粉、薬剤アレルギーなどすべて)は今後も飛躍的に増えていくと思われます。

これは、意味のわからない消毒と殺菌を子どもたちに強制した大人たちの責任です。


クルミアレルギーが急増 原因食物「木の実類」が「小麦」超え3位に

朝日新聞 2022/05/01

クルミやカシューナッツ、アーモンドなどの「木の実類」で食物アレルギーを起こす人が増えている。これまで、日本人の食物アレルギーの3大原因は鶏卵、牛乳、小麦だった。最新の調査で初めて、木の実類が小麦を抜いた。

調査は、国立病院機構相模原病院(相模原市)の海老澤元宏(えびさわもとひろ)・臨床研究センター長らが、全国約1千人のアレルギー専門医らを対象に2020年に実施した。

食べて1時間以内に症状が出た即時型食物アレルギーを新たに発症したケースをみると、原因の1位は鶏卵(33・4%)、2位は牛乳(18・6%)で例年と同じだったが、3位は木の実類(13・5%)で、4位の小麦(8・8%)を抜いた。豆類のピーナツは5位(6・1%)だった。

木の実類の内訳を見ると、クルミが最も多く、過半数を占める。報告件数は速報値で463件。前回調査(17年)の約2倍、9年前の10倍以上に増えている。意識低下や血圧低下などで救急搬送が必要になる重篤な症状(アナフィラキシーショック)になったケースも58件あった。

患者数が増えている原因は不明だが、「消費量が増えていることも背景にあるのではないか」と海老澤さんは指摘する。