フィリピン政府が、鳥インフルエンザの流行を理由にオーストラリアからの鳥の輸入を禁止





フィリピン、鳥インフルエンザ流行でオーストラリアからの鳥の輸入を禁止

philstar 2024/06/08

Philippines bans bird imports from Australia over bird flu outbreak

フィリピン政府は 6月8日、鳥インフルエンザの発生が報告されたオーストラリアからの鳥の輸入を禁止したと発表した。

農務省は、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスの亜型 H7N3 および H7N9 に対する懸念を理由に、南部の国への家禽および野鳥の持ち込みを禁止すると発表した。

オーストラリアの主任獣医官は、世界獣疫事務局にウイルスの発生を報告した。特に、5月23日にメレディスで、5月25日にビクトリア州テランで感染の発生が確認され、オーストラリア疾病対策センターによって確認された。

即時発効するこの措置は、「地元の家禽の健康を守るため、高病原性鳥インフルエンザウイルスの侵入を防ぐ」ために開始された。

フランシスコ・ティウ・ローレル農務長官は覚書命令第21号を発行し、オーストラリア産の野生鳥類および家禽類(家禽肉、生後1日のひな鳥、卵、精液を含む)の輸入に対する衛生植物検疫輸入許可証の発行を停止するよう動物産業局に指示した。

「この命令がオーストラリア当局に正式に通知される前にオーストラリアから港に輸送中/積載中/受け入れられているすべての積荷は、製品が 2024年5月9日以前に屠殺/生産されていることを条件に許可される」とローレル氏が 6月6日に署名した覚書には記されている。

2024年4月現在、オーストラリアはフィリピンにとって鶏肉輸入の第4位の供給国であり、5,365トンを供給している。また、機械で骨を抜いた肉や生後1日のひよこの主要供給国でもある。

鳥インフルエンザは主に野鳥や家禽に発生し、ヒト間で感染するケースは極めて稀だ。