南アフリカで特定された「100カ所の変異を持つ」新たなコロナ変異種が早速イタリアに到着

 

(参考記事)「100カ所の変異」を持つSARS-CoV-2 の新しい系統が南アフリカで特定
BDW 2024年2月3日

展開が早いですね。


南アフリカで発見された新しい Covid の変異種 BA.2.87.1がイタリアに到着

Italy 24 2024/02/04

Covid, the new BA.2.87.1 variant discovered in South Africa arrives in Italy

先日、南アフリカの疫病対応イノベーションセンターの研究者たちが、多数の変異を特徴とする SARS-CoV-2 の新たな変異種を特定したが、これがイタリアに到着した。

専門家によって BA.2.87.1 と名付けられたこの変異体には 100 以上の変異があり、そのうち 30以上の変異がスパイクタンパク質に位置している。スパイクタンパク質は、ウイルスがヒト細胞上の ACE2 受容体に結合できるようにする「生物学的ロックピック」として機能する。

このスパイク上の変異は、ウイルスがヒトの細胞に侵入し、細胞壁を通過し、内部にウイルス RNA を導入し、複製プロセスを開始する能力が高まっている可能性がある。

著名なイタリアの遺伝学者であるトゥーリオ・デ・オリベイラ教授は、X で、この新たな変異種の発見を発表した。

この BA.2.87.1と呼ばれる新しい亜種は、昨年 9月から 11月の間に発見され、当初は Ba.2.X として分類されていた。現時点では、その特徴は完全にはわかっていないが、国際データベースに保管されているゲノム配列を分析したアーカンソー州立大学のラジ・ラジナラヤナン教授によると、免疫回避性の観点からは特に懸念はないようだ。

南アフリカの亜種が到着したにもかかわらず、イタリアでは依然として JN.1 が蔓延しており、1月15日から 21日までに実施された調査での占有率は 77%に達している。12月11日から 17日に実施された前回の速報調査では 38.1%だった。